「罪を認めます」21歳ロシア兵に終身刑 初の戦争犯罪裁判(2022年5月24日)
民間人を射殺した罪に問われているロシア軍の兵士に初となる法の裁きが下されました。
21歳のロシア兵に言い渡されたのは・・・。
裁判官:「裁判所はワディム・シシマリン被告に対し終身刑を言い渡す」
ロシア兵のシシマリン被告(21)は侵攻開始直後の2月28日、ウクライナ北東部の村で自転車に乗っていた62歳の男性に発砲し、殺害した罪に問われていました。
ロシア兵、シシマリン被告:「はい。罪を認めます。許されないことだと思いますが、それでも許しを請います」
殺害を認める一方、上官の命令に従うしかなかったと訴えていて、被告側は上訴する方針です。
ウクライナの検察当局はロシア兵による戦争犯罪は1万3000件を超え、今回の裁判は始まりにすぎないとしています。
数々の虐殺が明らかになったキーウ近郊のブチャでは、子どもたちのためのサマーキャンプが拷問施設へと変貌(へんぼう)していたといいます。
国営放送ICTV、記者:「この地下室の長い廊下を歩くと今でも恐怖を感じます。ロシア軍はいくつかの部屋を尋問部屋にしました。最悪の出来事はこの小さな部屋で起きました。壁には十数発の弾痕。床には処刑された人々の血痕が残されています」
ここでは民間人5人の遺体が見つかったと言います。
ウクライナ内務省顧問、アントン・ゲラチェンコ氏:「そのうち4人は後ろ手に縛られていました。彼らには残酷な拷問の跡があり、1人は恐らく機関銃の銃床で頭を潰されていました」
アリョーナさんの兄弟・ボロディミールさんも拷問を受けて殺害された1人です。ボロディミールさんは隣人を助けるために町に残ったといいます。
兄弟が殺害された、アリョーナさん:「最後に彼と話したのは3月8日です。『とても愛している』と言われました。ずっとこの言葉が頭に残っています。あれから彼の声を聞いていません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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