「いじめにも繋がる」給食停止中に『おかず持って来られない子も』ようやく全校で再開(2022年5月23日)

「いじめにも繋がる」給食停止中に『おかず持って来られない子も』ようやく全校で再開(2022年5月23日)

「いじめにも繋がる」給食停止中に『おかず持って来られない子も』ようやく全校で再開(2022年5月23日)

今年度に入り東大阪市の約半数の市立小学校で給食が提供できていなかった問題で、1か月以上経った5月23日、ようやく全校で給食が再開されました。

 5月23日、東大阪市立縄手小学校で元気よく給食を頬張る子どもたち。お昼の教室がようやく本来の姿を取り戻しました。この学校の児童が給食を食べるのは新学期に入って初めてです。

 (小学生)
 「おいしかった!(Q何が一番おいしかった?)魚!」
 「うれしかった。おかわりした」

 東大阪市は4月6日、必要なトラックを確保できなかったとして給食の配送業者との契約を解除。その結果、新学期の給食が始まる4月12日以降、市立小学校の約半数の26校1万2000人分の給食が提供できない事態となっていました。

 (東大阪市教育委員会 古川聖登教育長)
 「小学校の学校給食の一部を実施できなくなりました。本当にごめんなさい」

 そこで東大阪市が給食の代わりに提供したのが『簡易給食』です。ごはん・牛乳・海苔・チーズ・ゼリーと調理不要なものばかりで、おかずは各家庭が用意する形です。これに対して保護者からは不満の声があがっていました。

 (東大阪市のPTA役員)
 「本当にお弁当を持って来られない子やおかずを持って来られない子が大勢いて、レトルトの子もいてるんですよ。そういう状況を見たときに、新たに貧困の差が出たり、いじめ問題にも繋がると思っている」

 東大阪市は、調理業務を行っている2業者に配送業務も委託する方法での再開を目指し、5月23日にようやく全校で給食が再開されました。

 (東大阪市教育委員会・学校教育部 杉本篤史次長)
 「誠に申し訳ないと思っています。やっと再開にこぎつけたということで、今後は安定で安心した給食の提供に努めてまいりたいと考えております」

 東大阪市はチェック体制を強化するなどして再発防止に努めるとしています。

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