仕事納めで“プチ忘年会” 少人数・分散も「飲めるだけ幸せ」(2021年12月29日)
オミクロン株のクラスターが、国内で初めて確認されました。年末年始の対応について、岸田文雄総理大臣は「先手先手で対応する」と強調しました。
■大阪で全国初“クラスター”
岸田文雄総理大臣:「年末年始も状況をしっかり注視し、そして先手先手で対応していくよう、私の方から指示を出させて頂いた」
岸田総理が強調する“先手”の対応。しかし、「オミクロン株」の感染は着実に広がっています。
東京都・小池百合子知事:「オミクロン株が猛威を振るっております。日本、そして東京でも、市中感染が相次いで確認されている」
東京では、これまでに13人がオミクロン株に感染。さらに・・・。
大阪府・吉村洋文知事:「オミクロン株は感染拡大力が強い。これまでの事例では感染しなかったような事例でも感染をしているということは間違いないと報告を受けています」
これまでに20人の感染が確認されている大阪では、全国初とみられるオミクロン株のクラスターが発生しました。
新たに、感染が確認されたのは40代から80代の男女4人。このうち3人は同じ高齢者施設の利用者で、すでに2人の職員の感染が確認されています。
現在、17の都府県で感染が確認されているオミクロン株。そのうち、8都府県で“市中感染”が確認されています。
■対策「水際から国内重点へ」
そんななか、政府が打ち出しているのが、水際対策の方針転換です。
28日から、航空便の乗客にオミクロン株の感染者が出た場合、濃厚接触者を「同乗者全員」から感染者の「前後2列を含めた計5列」に変更したのです。
大幅な緩和ともとれる、政府の判断について専門家は、次のように話します。
国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授:「海外からの人たちばかりに労力をとられてしまい、国内向けには対応できないということになるのも、アンバランスが生じますので。国内への対応に、少しずつシフトしなければいけなくなってきているとは思います」
厚生労働省の専門家会議でも・・・。
厚生労働省アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「今後は、国内で急速に感染する可能性があり、水際対策から国内対策へ重点を移していくということも周知をしていく必要がある」
現在、オミクロン株の感染者は入院となっていますが、重症度など症状に応じて判断。また、濃厚接触者も宿泊施設だけでなく、自宅での待機を可能にすることなどを政府へ提言する方針です。
これは、感染が拡大する前に、医療現場への負担を減らし、医療体制に余裕を持たせるための“先手”の対応とみられています。
■仕事納めで“プチ忘年会”
人の動きが活発になり、感染リスクが上がる年末年始。仕事納めだった人も多かった28日、夜の飲食店を取材しました。
にぎわいをみせる店内。しかし、そこには“いつもと違う飲み会”のカタチがありました。
利用者:「仕事納まったんで、パァ~ッとやろかと思いました。大人数だと集まりづらいですし、少人数で、何回かに分けてやることが最近は多いです」「飲んで会話する時間が、どうしても必要だと思いますし、少人数でも会って話して、飲めるだけでも幸せと実感しています」
大人数ではなく、少人数での小さな忘年会が、定着しつつあるようです。
「バーデン・バーデン」・曽根崎武吉店長:「基本4人テーブルで、そこで納まる感じなんで。9割以上は、4人以下じゃないですか。大人数というよりは、こぢんまりとした仲間うちの忘年会みたいな感じで、飲まれてるなという印象です」
(「グッド!モーニング」2021年12月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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