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地下シェルターで弾く映像が話題に…ヴァイオリニスト語る「音楽家の役割」坂本龍一氏とのコラボも実現|TBS NEWS DIG
ウクライナの首都キーウに一時、ロシア軍が迫る中、地下シェルターでヴァイオリンを弾く映像が話題になったミュージシャンがいます。坂本龍一さんとのコラボレーションも実現した彼が考える音楽の役割とは。
イリア・ボンダレンコさん(20)。各国での演奏経験もあり、作曲もする気鋭の音楽家ですが、ロシアによる侵攻後の3月にアップされたある動画に登場し、話題となりました。
イリア・ボンダレンコさん(20)
「私は兵士ではないので、戦場で役に立つ自信はありませんが、音楽でなら、もっと役に立てると思ったんです」
様々な国のヴァイオリニストが、一斉にウクライナの伝統音楽を奏でるこのチャリティビデオ。ボンダレンコさんは、シェルターとして使われていた自宅の集合住宅の地下室で収録しました。
イリア・ボンダレンコさん(20)
「ここにたくさんの人がカーペットなんかを敷いて寝ていた。私もですよ」
当時はロシア軍がキーウ近郊に迫り、頻繁に爆発音が響いていました。この地下室でのビデオは新たなコラボレーションを生みます。
イリア・ボンダレンコさん(20)
「“曲を提供したい”というメッセージを受け取ったんです。とっても興奮しました」
メッセージの主は坂本龍一さんでした。ウクライナ情勢を受け、対人地雷廃止を訴えた曲の新しいバージョンをチャリティ曲として発表していた坂本さんも、ボンダレンコさんの動画のニュースを見ていました。
JNNに寄せたコメントの中で坂本さんは、「彼のヴァイオリンの音の美しさに惹かれたのと同時に、大変な状況の中で音楽を奏でる姿に打たれました」と語り、チャリティアルバムでのコラボが持ち掛けられた際、「すぐに手を挙げた」と明かしました。
イリア・ボンダレンコさん(20)
「この曲のトーンは、ゆっくりと長い闘争の道を経て、素晴らしい未来が開けるまでを表現していると思います」
そして、この作品が生まれました。戦争がなければ、海外にも出て様々なプロジェクトをやってみたかったというボンダレンコさんですが、今は作曲の勉強と練習の日々です。
何か弾いてくださいとお願いしました。
イリア・ボンダレンコさん(20)
「1つは、この国の人たちを励ますことです。2つ目は、音楽を通じて、ここで起きていることを知らせることです。音楽家は音楽を使って、何度も何度も繰り返しこの状況について語るべきだと思っています」
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