マリウポリの製鉄所から負傷兵の救出開始 ウクライナの国防次官「戦闘任務完了」 首都近郊のホストメリを取材 “攻撃と略奪”の爪痕今も|TBS NEWS DIG

マリウポリの製鉄所から負傷兵の救出開始 ウクライナの国防次官「戦闘任務完了」 首都近郊のホストメリを取材 “攻撃と略奪”の爪痕今も|TBS NEWS DIG

マリウポリの製鉄所から負傷兵の救出開始 ウクライナの国防次官「戦闘任務完了」 首都近郊のホストメリを取材 “攻撃と略奪”の爪痕今も|TBS NEWS DIG

ロシア軍の包囲が続くウクライナ南東部マリウポリで負傷兵の退避の動きが出ています。一方、JNNは首都キーウ近郊の街に取材に入りましたが攻撃と略奪の爪痕が今も残されています。

暗い中、到着する車。車体にはロシアの侵攻を支持する「Z」の文字が。

乗っているのは南東部マリウポリから運ばれてきたウクライナの負傷兵でした。

ウクライナ国防次官
「アゾフスタリ製鉄所で閉じ込められていたマリウポリの防衛隊の救出作戦を開始しました」

ウクライナの国防次官は16日、拠点とされてきた製鉄所から重傷者53人を医療機関に避難させたと発表。

また、人道回廊で211人が移送されたとしています。

ただ、退避先はいずれも親ロシア派が支配する地域で国防次官は兵士の帰還のために手続きを行う考えを表明。

また、今回の退避については「軍の再編や支援の確保などのための非常に重要な時間を確保できた」とし「任務が完了した」と説明していますが、ロシア軍の包囲が続くマリウポリの現状は明らかになっていません。

一方、こちらは侵攻から間もなくロシア軍に占領され、後に解放された首都キーウ近郊のホストメリ。

取材から1か月あまり経ち住民は戻りつつあります。

侵攻直後から15日間、隣の家の地下室に隠れ脱出したニコライさんは。

ホストメリ市民 ニコライさん
「私の知り合いは8人死にました。そちらは6人だっけ」

自宅に戻った彼は2階の異変に気づきました。

ロシア兵による略奪行為。240キロもある金庫をひっぱり出し、爆発物を使って開けたのです。

中に入っていたのは。

ホストメリ市民 ニコライさん
「時計と、ちょっとしたドル札と、避難するときに必要なものは全部持ち出したから」

そして、市の中心部から少し離れたところにある高層マンションでは。

記者
「ご覧ください、ほとんどの窓が割れちゃっています。こちらは遊技場ですけどここで爆発がありまして、爆発のせいで女性が2人亡くなったそうです」

ロシア兵はこのうちの4棟を占拠、部屋を回って略奪を行い住民によりますと、結婚指輪やギターなど様々なものを奪っていったといいます。

マンションの住民 アンナさん
「ここでは略奪されなかったアパートや商店なんてほとんどありませんよ」

こう話すアンナさんは侵攻後も街に残り続けましたが、それには理由がありました。

マンションの住民 アンナさん
「彼は震えていました。表情を見ればわかりますが、確かに怖がっていました」

アンナさんが介助を担当するアントンさんは寝たきりです。

車のレーサーでしたが12年前、クモ膜下出血を起こし、動けません。周辺で戦闘があった際もシェルターに逃れることすらできませんでした。

今はボランティアが、必要な薬などを運んでくれているといいます。

いたるところで侵攻の爪痕が残るホストメリで行われていたのは。

ホストメリ市民
「荷物は持ち出したほうがいいんですか?それとも住み続けろというのですが?電気を通す作業も必要なのに」

ドミエンコ臨時市長代理
「取り壊す場合は30日前にお知らせしますので。その前に(荷物は)持ち出せます」

行政側は建物の被害状況を確認していますが、損害の査定などに手間がかかっているということで本格的な復旧にはまだ、時間がかかりそうです。

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