-23℃観測・・・“最強寒波”列島混乱 「日本一寒い町」では“マイナス付けず”気温語る【羽鳥慎一 モーニングショー】(2021年12月28日)

-23℃観測・・・“最強寒波”列島混乱 「日本一寒い町」では“マイナス付けず”気温語る【羽鳥慎一 モーニングショー】(2021年12月28日)

-23℃観測・・・“最強寒波”列島混乱 「日本一寒い町」では“マイナス付けず”気温語る【羽鳥慎一 モーニングショー】(2021年12月28日)

 数年に一度という強烈な寒波によって、観測史上1位の降雪となった滋賀県の彦根市では、車が一時2キロ以上にわたって立ち往生しました。

 さらに、3年ぶりに12月に1センチ以上の積雪を記録した名古屋市では、降り積もった雪で自転車がスリップして、歩行者と衝突するという事故が起きました。

■記録的大雪・・・国道2キロ立ち往生

 27日、今シーズン初めて雪が積もった名古屋市内。普段とは違う見慣れない景色を撮影していると、目の前に突然自転車が向ってきて衝突したのです。

 記録的な大雪による想定外の事故。

 大型トラックが雪でスリップし、橋の上で立ち往生。場所は滋賀県彦根市内、道はふさがり、たちまち大渋滞が発生しました。

 道を迂回(うかい)しようにも、幹線道路の交差点では前後左右、車は全く動けない状態に。

 脇道に入っても、積もった雪でタイヤが空回りし、動けなくなる車が続出しました。

 彦根駅で撮影され画像。ホームにも雪が降り積もり、ドアの前には雪の壁が・・・。およそ50センチの高さまで達したといいます。

 積もった雪で屋根は潰れ、信号機もぐにゃりと曲がりました。雪かきを試みますが、思うように落とせず、作業は難航。

 名古屋市では、この冬初めての積雪を観測。12月に1センチ以上積もるのは3年ぶり、慣れない雪に足元のおぼつかない人や、普段見慣れない雪景色をカメラに収める人もいました。

 そんななか、撮影しながら歩いていると、自転車と衝突。

 目の前から突如現れた自転車、雪でタイヤが滑り、ブレーキも利かず衝突したのです。

 撮影していた男性の足にタイヤがぶつかり、あまりの痛さに声を上げます。

 撮影した男性は、「雪の日に自転車はやめて」と訴えます。

 自転車の男性は、何度も謝りながらも、振り返ることなくそのまま去っていきました。

■積雪2メートル超・・・除雪に四苦八苦

 日本一の豪雪地帯で知られる青森県酸ヶ湯温泉。辺り一帯が、大量の雪で覆い尽くされています。

 27日、酸ヶ湯温泉では、今シーズン全国で初めて積雪が2メートルを越えました。除雪車が何度も往復し、道路などの雪を取り除きます。

 普段は、道路からでも建物が見渡せるのですが、降り積もった雪が壁となり、建物がほとんど見えなくなってしまっています。

 しんしんと降り続く大粒の雪で、止めてある車は一夜にして埋もれてしまっています。

 訪れた観光客は、降り積もった雪の量に驚きを隠せません。

 一晩で降り積もった大量の雪を、道具を使い懸命にどかそうとする夫。借りてきたスコップを使い、夫婦二人三脚で雪を落としていきます。

 極寒のなか、作業を始めて30分・・・慣れない雪との格闘の末、なんとか車を動かし、次の目的地に向かいました。

■“消えた”おばあちゃん無事救出

 この時期、雪に包まれた美しい樹氷を見ながらスキーが楽しめる八甲田山の山頂に、ロープウェーで向かいます。

 標高1300メートルまで10分かけて一気に登り、山頂の駅から扉を開いたその先には、光る白の世界が広がっていました。

 足元はひざまで雪が降り積もり、足を取られながら歩いていきますが、吹雪いているため、数メートル先が全く見えません。

 山頂付近の木々のほとんどが樹氷になるほどです。木製の看板も雪で作られた造形物と化していました。
 
 こんな悪天候のなかでも、スキーヤーは滑走していきます。地元青森のスキーヤーは、この天候について、次のように話します。

 地元のスキー客:「(ここまでの雪を期待されてた?)楽しみにして、毎年」「(実際、怖くはないんですか?)はい、怖くないです」「(どう滑っていくんですか?)まっすぐ滑っていきます」「(全く(前が)見えてないんですけど?)はい。大丈夫です」

 山頂付近には、スキー客以外もいました。

 東京から来た孫のために、日本一の大雪を見せたかったというおばあちゃん。想定外の山頂の天候にも、引き返すことはありません。

 インタビューを終え、吹雪のなか、先陣を切って歩き始めるおばあちゃん。

 積もった雪に足を踏み入れてしまい、腰の深さまで埋もれてしまったおばあちゃん。この後、トラブルなどはなく、自宅に帰っていきました。

■日本一寒い町「-23度」豆腐で釘も

 27日、酸ヶ湯の最低気温は-12度。そこよりも10度以上寒い町がありました。

 日本一寒い町、北海道陸別町です。27日町の温度計は-23度を表示。いわば、町全体が冷凍庫の状態です。

 建物内でも夜はマイナス20度になり、倉庫を冷凍庫代わりに使っています。

 陸別町の住民:「シャッター1枚あっても外と一緒なので、結局は。ここもう20度くらいまでなっちゃうので」

 氷点下が当たり前の陸別町。地元の人は、もはやマイナスを付けずに気温を語ります。

 他の人にも、話を聞きました。

 陸別町の住民:「やっぱり、20度、30度近くになる」「冬は尋常じゃないくらい。最高で20度くらいなんです」

 27日も、ときおり雪は降りましたが、豪雪地帯に比べれば雪ははるかに少ない状況にもかかわらず、この町は、なぜ気温が低いのでしょうか?

 北海道東部に位置する陸別町。西から来る冷たい湿った風が、日高山脈に当たり山脈の西側に雪を降らせます。

 水分を失った乾いた冷気が山を下り、山に囲まれた陸別町にたまり気温が下がるといいます。

 マイナス23度の世界で、おなじみの数々の実験をしてみました。

 80度の熱湯も、一瞬で凍り付き霧状になって、ゆっくりと落ちていきます。納豆も、わずか数秒で凍ります。

 ズボンを水に浸けると、外気より水の方がはるかに温度が高いため、白い湯気が立ち上ります。そして、わずか5分で“ズボン大地に立つ”。

 濡れた服は、すぐに凍ってしまうため、洗濯物は外で干せません。

 バナナと豆腐を一晩外に置くと、バナナで簡単に釘が打てます。豆腐はというと、固まっています。

 豆腐内の水分が凍り、大豆本来の色が現れ、黄色に変わるのだといいます。

 豆腐も巨大なハンマーに変わります。

 日本一寒い陸別町。この氷点下の世界を体感しようとする観光客が増えているといいます。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2021年12月28日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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