“過去最悪”日韓関係「改善」は? 韓国・尹新大統領が就任演説(2022年5月10日)
10日、韓国では尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が新たな大統領に就任しました。「過去最悪」ともいわれる日韓関係の改善に前向きな姿勢を示している尹氏。新しい大統領の誕生で“雪解け”へと向かうのでしょうか。
韓国・尹錫悦大統領:「私は、この国を自由民主主義と市場経済体制を基盤とし、国民が真の主役である国として再建し、国際社会で責任と役割を果たす国にしなければならないという時代的使命を持って、きょう、この場に立ちました」
韓国、第20代大統領として就任した、尹錫悦氏。5年ぶりとなる保守政権への交代。
特使として韓国を訪れている林外務大臣は、尹新大統領と面会し、岸田総理からの親書を手渡しました。
林芳正外務大臣:「(尹大統領からは)関係改善に向けて共に協力していきたい旨を述べるとともに、今後、緊密に意思疎通を行っていきたいと」
検察官時代は、大統領経験者にも徹底捜査を行った尹新大統領。
緊張感を増す北朝鮮問題や、待ったなしの日韓関係に、どのような辣腕(らつわん)を振るうのでしょうか・・・。
5年ぶりに行われる、韓国の大統領就任式。会場には約4万人が集まりました。
行進曲「威風堂々」が鳴り響くなか、会場を歩く尹錫悦新大統領。沿道に集まった人たちと拳を合わせてあいさつを交わします。
そして、就任宣誓後の注目の演説。
韓国・尹錫悦大統領:「今、世界中が自由と平和に対する脅威にさらされています。それは朝鮮半島や北東アジアにおいても同じです。私は朝鮮半島だけではなく、アジアと世界の平和を脅かす北朝鮮の核開発についても、平和的解決のために対話の扉を開いておきます」
北朝鮮に対し、非核化を条件に南北対話を模索する姿勢を表明しました。
尹大統領は、ソウル生まれの61歳。検事総長から去年、政治家に転身し、政治経験はほとんどありません。新しい風も吹かせます。
「青瓦台」と呼ばれる大統領府の執務室から飛び出した2羽の鳳凰(ほうおう)。向かった先は・・・新たな大統領府となる建物。
歴代の大統領が使用してきた執務室を、「帝王的なイメージ」の払拭のため移転。青瓦台は10日から一般開放されることになりました。
また、日本との問題に対しても「前向き」と言われる尹大統領。
韓国・尹錫悦大統領:「国際社会が私たちに期待する役割を率先して果たす時、国内問題も正しい解決を見出すことができるのです」
元徴用工を巡る訴訟や慰安婦問題などの課題に対し、新大統領はどのようなかじ取りを行っていくのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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