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「ウクライナの平和と安全の維持について深い懸念を表明する」国連安保理が議長声明 |TBS NEWS DIG
国連安全保障理事会は、「ウクライナの平和と安全の維持について深い懸念を表明する」などとする議長声明を採択しました。ロシアによる軍事侵攻以降、初の声明となります。
国連安保理は6日、ウクライナ情勢をめぐる緊急会合を開き、ロシアも含め全会一致で「議長声明」を採択しました。
声明は、「ウクライナの平和と安全の維持について深い懸念を表明する」、「平和的解決を模索する事務総長の努力を強く支持する」など、4つの項目で構成されています。
ロシアによる軍事侵攻以降、安保理が一致した対応をとるのはこれが初めてです。
ただ、声明に法的拘束力はなく、ロシアの名指しを控えたうえ、「侵攻」などといった表現は使われておらず、安保理関係者は「実効性に乏しいのは明らかだが、ロシアも巻き込んだ対応としては、今はこれが限界だ」と話しています。
声明の取りまとめを主導したメキシコの国連大使は。
メキシコ デラフエンテ国連大使
「(Q.ロシアは本当に外交を模索しているのか)声明の採択で、少なくともその方向に進むという意思は示したと考えている。これはあくまでも最初のステップです」
デラフエンテ大使はこのように述べ、今後も安保理としての対応を模索していく意向を示しました。
一方、ウクライナの副首相は6日、ロシア軍に包囲される南東部マリウポリの製鉄所に残されていた市民のうち、あわせて50人が避難したと明らかにしました。ロシア国防省も50人の避難を確認し、避難のための措置は7日も続くとしているということです。
しかし、ウクライナ側は避難のために製鉄所に向かっていた車がロシア軍の攻撃を受け、1人が死亡し、6人がけがをしたと明らかにしています。
こうしたなか、ウクライナメディアは6日、黒海に展開しているロシア黒海艦隊のフリゲート艦がウクライナ軍の巡航ミサイル「ネプチューン」による攻撃を受け、火災が発生したと伝えました。ロシア側から情報は出ていませんが、事実であれば先月沈没した黒海艦隊の旗艦「モスクワ」に続く打撃となります。
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