「働きたい…」受け入れ表明から2か月 来日したウクライナ避難民の今|TBS NEWS DIG

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「働きたい…」受け入れ表明から2か月 来日したウクライナ避難民の今|TBS NEWS DIG

日本政府がウクライナからの避難民受け入れを表明してからおよそ2か月。これまでに800人以上もの避難民が来日しています。一方で、来日後の避難民の生活はあまり知られていません。慣れない異国で、どのような生活を送っているのか、取材しました。

戦火がやまないウクライナの東部から逃げてきた、医師のウラジ―ミルさん

ウラジーミルさんは、日本に「身寄り」がないものの4月、政府が用意した専用機で来日しました。

今は、一時滞在先として政府が借り上げたホテルに滞在、生活費として1人1日1000円が支給されています。

ホテルでの仮住まいも1カ月と長期化していますが、ホテルから出て別の滞在先に移動した場合、支給額は、1人1日2400円となります。

ウラジーミルさん
「ホテルを出たら食費もかかるので、いまのお金ではまったく足りません。日本で働きたい。仕事がなかったら生活していけない」

来日から3週間、避難民の支援を申し出たベーカリーショップで、初めてのアルバイトを体験しました。先輩のウクライナ人の店員に指導を受けます。

ウクライナ人店員
「そこに材料が置かれています。砂糖、塩、蜂蜜。1つずつとってください」

厨房に置かれた容器の日本語のラベルに立ち尽くすウラジーミルさん。仕事をする上で、言葉が大きな壁となっています。

ウラジーミルさん
「間違って押しちゃいました」

ウクライナ人店員店員
「大丈夫ですよ」

ウラジーミルさんは言語を学び、将来的には、医師の知識を活かした仕事につきたいと話します。

一方、ウラジーミルさんと違い「身寄り」があるものの、将来に不安を抱える避難民もいます。

オルガさん
「ウクライナでは爆撃音におびえていました。日本に来ることができて、本当に安心しています」

ウクライナ東部から1か月前に避難してきたオルガさん(28)。

幼いころから日本アニメにあこがれ、日本への避難を希望しましたが、頼る人はいませんでした。

そうした中、避難民を支援するサイトに支援者として登録していた、早稲田大学のアメリカ人教授ドーラン氏と繋がり、ようやく来日できたのです。

しかし、オルガさんは日本に「身寄りがある」とされ原則、国からの支援金は認められていません。

オルガさん
「渡航費もドーラン教授に払ってもらった。いま、お金は少ししかなくて不安です。仕事をしたい、すぐに見つけたい」

ドーラン教授は、「身寄り」のあるなしで国からの支援の形に差があることに「疑問を感じる」とした上で、次のように指摘します。

早稲田大学 ドーラン教授
「日本は避難民支援をよくやっていますが、問題はその中身が国や自治体でバラバラなのです。支援のサイトも複数あって、すべて確認するのは難しい。政府が一元的に情報を管理するサイトを立ち上げて欲しい」

長期化する日本での生活に不安を抱える避難民たち。各自のニーズにあった国の支援が求められます。

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