【警戒】静岡・滋賀・広島でも…オミクロン株市中感染 無料PCR検査も
オミクロン株の感染者が全国各地で確認される中、広島市の感染者について市中感染の可能性があることが27日、新たにわかりました。
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静岡市・田辺信宏市長「静岡市内で新型コロナウイルスの陽性が判明された方のうち1人が、昨日、オミクロン株であるということが判明しました」
27日午後4時すぎ、会見を開いた静岡市では、「オミクロン株」の感染者が、静岡県内で初めて確認されたと発表しました。静岡市によりますと、静岡市内在住の成人男性で市中感染の可能性は低いとして、現在、保健所が感染経路を調べているということです。
各地で感染の拡大が続く、オミクロン株。滋賀県でも初めて女性1人のオミクロン株への感染が確認されたと、会見で明らかになりました。
広島県健康福祉局・木下栄作局長「オミクロン株が県内において、1例確認されたとの報告がありました」
広島県でも県内初の「オミクロン株」の感染者が確認されました。県によりますと、感染したのは広島市に住む20代。
この患者には海外の渡航歴がありませんが、今月、オミクロン株の感染者をすでに確認した関西地方を往来していて、県は、そこでの市中感染の可能性があるとみています。
愛知県でも26日…。
愛知・大村知事「愛知県初のオミクロン株であることが判明。2人とも海外渡航歴がなく、感染経路は不明であることから市中感染であると」
愛知県によりますと、この2人は女性で10代と40代の親子。現在、入院しているといいますが軽症だということです。
東京では27日、新たに35人の新型コロナウイルスの感染を確認。先週月曜日(20日)より24人増えました。そんな中、都は、オミクロン株急拡大への対策として、無料でPCRなどの検査を受けられる場所の拡大を進めています。
27日、東京都の無料PCR検査の対象となった検査場では、店内に無料検査の実施拠点であることを示すポスターが貼られています。
都は25日から12か所で実施していた無料のPCRなどの検査場を、27日からは検査機関や薬局など、およそ180か所に増やしています。
検査を受けに来た人「帰省をしたくて。(PCR検査が)無料ということになったので来ました」
対象となるのは、発熱などの症状がない都民で、ワクチン接種の有無にかかわらず、感染に不安を抱える人などとしています。
現在では、市中感染が確認された都道府県などで無料検査が実施されていますが、27日、山際経済再生担当大臣は、市中感染があった隣接県でも無料検査を実施できるようにすると明らかにしました。27日から都道府県の意向を踏まえ、進めていく方針です。
感染の再拡大に備え、墨田区でも独自の検査態勢を確保。移動式医療施設では、内部でPCR検査やCT検査を行うことができます。
区内にある曳舟病院が、移動式の医療施設を導入したことなどを受け、区は臨時の検査センターとしての活用を見据え病院側とタッグ。27日、合同訓練が行われていました。
墨田区保健所長・西塚至さん「コロナの診断などの状況、15分ぐらいの流れの中でわかるということなので、早く医療につなげられる」
高齢者施設などに出向いていけるというメリットも大きいといいます。コロナ患者を受け入れてきた東京医科歯科大学病院。現在、こちらではオミクロン株の患者は確認されていませんが、年末年始に向けた人流への警戒感を示しています。
東京医科歯科大学病院・植木穣病院長補佐「日本は高齢者の方を先にワクチン接種行った。2回目接種してから時間がたっている方は高齢者の方の方が多いと」
年末年始で人の動きが活発になることで、重症化リスクの高い高齢者への感染を危惧しているといいます。
東京医科歯科大学病院・植木穣病院長補佐「まだ高齢者の3回目(ワクチン)が行き渡ってない状況なので、もしオミクロンが2回接種してもかかるという特徴を持っている場合、やはり高齢者の方に感染してしまうことを考えなければならない」
病院は、市中感染が増えていくのも時間の問題だとしています。その上で一人でも多く、そして早く検査を行い、感染確認後の対応を迅速に進めることや、感染の疑いがある人は学校や仕事を休み、会食を控えるなど、基本的な対策が重要だといいます。
(2021年12月27日放送「news every.」より)
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