【山梨・道志村】“肩甲骨”など発見 腐葉土の下に…DNA鑑定難しくなる可能性も
子どもの頭の骨などが見つかっている山梨・道志村の山中で4日、肩甲骨とみられるものと衣類が見つかり、5日も捜索が続いています。堆積した腐葉土の下から見つかったということですが、腐葉土の下にあったことで“DNA鑑定が難しくなる可能性”もあるといいます。
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山梨・道志村では5日、「枯れた沢」でスコップなどを使い、手作業で捜索が行われていました。上空からの映像では、手作業で石などを払いのけ、かなり深くまで探している様子がみられました。ツルハシを持った捜査員もみられ、1か所を重点的に捜索する場面もありました。
4日、見つかった人骨のようなものと黒っぽい長袖のハイネック。捜査関係者によると、骨のようなものは、死後、数年が経過した肩甲骨とみられるということです。
行方不明の美咲さんの母 小倉とも子さん
「新たに美咲が着ていたような服と骨のようなものが出てきたと、(警察から)連絡があり、正直、言葉になりません」
小倉美咲さん(当時7歳)は、2年7か月前、道志村のキャンプ場で行方不明になりました。行方がわからなくなった当日に着ていた黒い服と4日に見つかった黒っぽい長袖のハイネックは、特徴が似ているということです。
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事態が動いたのは4月23日でした。キャンプ場から東に600メートルほど離れた枯れた沢で、子どもの頭の骨が見つかり、その後、約200から300メートル上流で美咲さんの靴と酷似した右足の運動靴、さらに対となる左足の運動靴と片方の靴下も見つかりました。
美咲さんの母親のとも子さんは3日、「ピンクのウサギの柄の靴下がお見せいただけたので、『あ、美咲の物だな』というふうに私の中では思いました」と話しました。
そして4日に見つかった肩甲骨とみられる骨と黒っぽい長袖のハイネックは、いずれも靴の発見場所からすぐ近くで、堆積した腐葉土の下から見つかったということです。
現場周辺で落ち葉が堆積している場所では、その下の土はひんやりしていて、かなり水分を含んでいました。実は、腐葉土の下にあったことで“DNA鑑定が難しくなる可能性”があるというのです。
元・埼玉県警科捜研で法科学研究センターの雨宮正欣所長によると、腐葉土は水分を多く含み微生物が多くいるため、骨が分解されやすく、時間が経っているとDNA鑑定で個人を特定することが難しい可能性があるといいます。
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2年7か月前からボランティアとして捜索に参加している男性は「美咲さんであってほしくないです。生きてると思うから」と話します。
「(当時、捜索隊が)何回も見て、靴なんかなかったのに、今度は衣服になっちゃったから、冗談じゃないよと思っちゃって…。いてもたってもいられない気持ちになってきました」
警察によると、5日の捜索では新たな手がかりは、見つからなかったということです。
これまでに見つかったものと美咲さんとの関連を警察が調べる中――
小倉とも子さん
「この2年7か月ずっと美咲が無事に戻ってくることを、神様に願い続けてきました。必ず神様が美咲を守ってくれて、私のもとへ無事に返してくれると信じています」
警察は、肩甲骨とみられる骨が人のものであれば、DNA鑑定で個人の特定を進める方針です。
(2022年5月5日放送「news every.」より)
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