ローマ教皇“Zoom”でキリル総主教を説得できず EUは前代未聞の総主教“制裁”も検討(2022年5月5日)
ローマ教皇がロシア正教会のキリル総主教と40分間、オンライン通話のZOOMで会談したことが分かりました。ローマ教皇は会談で、プーチンの言いなりにならないよう説得したということです。
CNN:「カトリック教会のリーダーがロシア正教会のリーダーとウクライナの戦争について話をしました」
ウクライナ侵攻の最中に行われた宗教界のトップ会談は、異様なものだったようです。
これはフランシスコ教皇がイタリアのメディアに対して明らかにしたもので、3月中旬にインターネット会議サービスのZOOMを使い、ロシア正教会のキリル総主教と40分間にわたってビデオ会談を行ったそうです。
ロシア正教会・キリル総主教:「我々は戦争をしたくない。ロシアは誰にも攻撃したことはない」
プーチン大統領の盟友ともいわれるキリル総主教。
教皇との会談の冒頭、キリル総主教は書面を片手に持ち、戦争を正当化する理由を20分間にわたって読み上げたといいます。
それに対し、教皇は・・・。
教皇:「私はそれを聞き、『全く理解できない』と言いました。我々は国家の聖職者ではない。イエスの言葉で話さなくてはならない。総主教はプーチン氏の侍者になることはできない」
侍者、つまり司祭に付き添う奉仕者のことです。
プーチン大統領の言いなりなるなということ。
2016年にも会談しているキリル総主教とローマ教皇。
映像には何度も抱擁する姿が映っていました。
ロシア正教会・キリル総主教:「お会いできてうれしいです。神に感謝します」
2人は来月にも会談する予定でしたが、「あいまいな印象を与える」として中止することで一致したといいます。
こうしたなか、新たな動きが・・・。
キリル総主教らに対し、EU(ヨーロッパ連合)が制裁を検討しているとCNNなどが報じました。
CNN:「これは彼が宗教のトップであるだけでなく、政治的な影響力を持つプーチン氏の盟友ということです」
この制裁に対し、ロシア正教会も反発。
レゴイダ報道官は「無差別な制裁になればなるほど常識に反している」と非難しています。
ロシア正教会を巡っては、アムステルダムのロシア正教会が3月、総主教との関係を断つと発表するなど、キリル総主教の孤立がささやかれています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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