アメリカで「中絶権利」なくなる? 半世紀前に逆戻りか・・・ ワシントンから記者が解説(2022年5月4日)

アメリカで「中絶権利」なくなる? 半世紀前に逆戻りか・・・ ワシントンから記者が解説(2022年5月4日)

アメリカで「中絶権利」なくなる? 半世紀前に逆戻りか・・・ ワシントンから記者が解説(2022年5月4日)

 半世紀前の判決が覆るかもしれません。女性の中絶する権利が奪われるとして、全米各地に抗議活動が広がっています。50年近く前の決定がどうして今、覆されようとしているのでしょうか。アメリカ・ワシントンから報告です。

 (小島佑樹記者報告)
 このタイミングになった要因はアメリカ連邦最高裁のバランスの悪さにあります。

 日本の裁判は中立なイメージを持たれている人も多いかもしれませんが、アメリカでは判事の考え方や主義・主張というものが判決に色濃く反映されることで知られています。

 その判事が現在、6対3の割合で野党・共和党寄りといういびつさは過去70年を見てもなかった事態で、共和党側から見ればまさに今こそ自分たちの考えを形にしていく絶好のチャンスだったわけです。

 ただ今回、正式な判決に至る前に文書が漏れてしまったということで、共和党側は一転ピンチを迎えていて当初、思い描いていたように穏便に判決を見直すことは難しくなりました。

 最高裁の長官は、この文書が意図的にリークされたとの見方も示していて、調査に乗り出すことを明らかにしています。

 今回の事態を受けてCNNは地球を揺るがすような瞬間だと報じるなど、アメリカメディア各局がそろってこのニュースを大きく取り上げています。

 国民の間にも人権を巡る意識や時代が逆戻りするんじゃないかといった動揺や危機感が広がっていて、ワシントンでは激震が走っています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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