動物の世話に畑仕事の保育園 「どろんこの体験」が育む子ども達の「生きる力」|TBS NEWS DIG

動物の世話に畑仕事の保育園 「どろんこの体験」が育む子ども達の「生きる力」|TBS NEWS DIG

動物の世話に畑仕事の保育園 「どろんこの体験」が育む子ども達の「生きる力」|TBS NEWS DIG

子ども達に動物の世話や畑仕事を任せている保育園があります。泥んこになって遊ぶ「体験」を通して育まれる「生きる力」とは・・・。

泥だらけになって遊ぶ子ども達。足元はみんな裸足です。

「『泥や』さんでーす」

庭ではにわとりや、やぎが放し飼いに。

神奈川県川崎市にある「どろんこ保育園」。

読売ランド前どろんこ保育園 松久保陽子園長
「フラットな小学校みたいなグラウンドではなく、山があったり木登りできる木があったりするのが特徴」

庭はあえて急な斜面に。遊びながら登ったり下りたりしているうちに自然と体力がつくそうです。

ここには普通の保育園にあるような「遊具」がありません。それでも子ども達はみんな楽しそう。そこにあるのは一昔前のわんぱくな子どもの姿です。

この保育園が大切にしているのは「体験・何でも自分でやってみること」。子ども達の達成感や自信につながるといいます。そのため先生たちは手を出さず見守るだけ。

読売ランド前どろんこ保育園 松久保陽子園長
「先生達は絶対手伝わないです。どこの枝が揺れて怖い、どの枝が折れやすいとか自分で登りながら、全部体験で学んでいくので」

子ども達の朝の「日課」は園で飼っている動物の世話です。小屋を掃除し、にわとりが生んだ卵を取ります。卵は子ども達のおやつの材料に。動物の世話を通して「命の循環」を学んでいます。

もうひとつの日課が畑仕事。じゃがいもなどを育てています。この日は新たにきゅうりとピーマンを植えました。収穫したら給食で食べるそうです。さらに・・・

「やぎのふんの堆肥をここの中に入れて混ぜます」

やぎのふんや給食で残った野菜くずも無駄にはしません。コンポストと呼ばれるこの箱に入れ畑にまく堆肥を作っています。

「(Q.それ何ですか?)泥団子。(Q.何味ですか?)チョコレート味」

5歳児のゆづきくん。日課の仕事も積極的に手伝ってくれる年長さんです。

この日はやぎの「らんちゃん」を連れて初めての散歩。ふんを掃除するちりとりがないと気づいたゆづきくんは・・・

「僕がちりとり持つ」

自分からちりとりを持ってきました。みごとらんちゃんのふんを拾うことに成功。

今でこそ積極的なゆづきくんですが、入園したときは引っ込み思案だったそうです。

ゆづきくんの母
「自信がついて、のびのびと自分のことを表現できる場所に保育園がなっているのかなと」

体験することは時にうまくいかずに失敗することも。子ども達は先生達が用意した竹を使って遊び始めました。

「流しそうめんこれでできるの」

竹をうまくつなげて「流しそうめんごっこ」をしようとしますが、途中で水が漏れてしまいます。どうしたらいいか考えたゆづきくんは・・・

「高さをいっぱい決めるの。高さがないと通らない可能性があるよ」

竹の下に物を置いて高くすればいいことに気がつきました。こうした「試行錯誤をする体験」が、自ら考えて行動する「生きる力」につながっていくのです。

読売ランド前どろんこ保育園 松久保陽子園長
「人から教えられたことよりも自分で体験して失敗して、失敗しないようにするためにはどうしたらいいかってことを試行錯誤して、いろんな困難があっても自分で考えて作っていく体験、経験を積み重ねてもらいたい」

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