【山梨・道志村】“子どもの骨” DNA型検出されず…専門家に聞く

【山梨・道志村】“子どもの骨” DNA型検出されず…専門家に聞く

【山梨・道志村】“子どもの骨” DNA型検出されず…専門家に聞く

当時7歳の小倉美咲さんが行方不明になったキャンプ場付近で発見された子どもの頭の骨について、鑑定を進めてきた警察は、個人を特定するDNA型が出なかったと明らかにしました。特定できなかった理由を、専門家に聞きました。

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山梨・道志村の山中で、「人の頭のような骨を見つけた」と通報があってから、1週間が経過しました。警察は見つかった子どもの骨のDNA鑑定を進めてきましたが、2日、特定できるだけのDNA型が出ず、個人が特定できなかったことを明らかにしました。

2019年、当時小学1年生の小倉美咲さんは、骨が見つかった付近のキャンプ場で行方がわからなくなっています。2日夕方、警察から連絡を受けた母・とも子さんは取材に対し、「警察から連絡があり、『これからも様々な方法を用いて、しっかりと鑑定を進めていく』と言っていただきました。靴の鑑定もまだ結果が出ていないということなので、結果を待ちたいと思います。美咲が無事に戻ってくると信じています」と述べました。

4月23日、キャンプ場から東に600mほど離れた枯れた沢で「子どもの頭の骨」が見つかって以降、28日には約200~300m上流で美咲さんの靴と酷似した「右足の運動靴」、29日には「対となる左足の運動靴」と「片方のくつ下」が見つかりました。見つかった骨は手のひらサイズで、死後数年が経過していました。

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個人が特定できなかった理由について、専門家に聞きました。

元埼玉県警科捜研・法科学研究センター所長 雨宮正欣氏
「2つ原因が考えられる。1つは、骨片そのものが小さすぎた。もう1つは、長い時間がかかったため、自然環境によって細胞自体が破壊された 。ミトコンドリアDNA(型鑑定)を今後やっていくことになると思います」

今後、警察が実施するという「ミトコンドリアDNA型鑑定」とは、個人を特定するためには細胞の核を調べますが、血縁関係を調べるために用いられるのが「ミトコンドリア」です。母親のDNA型と比較することで、個人の特定につなげていくものだということです。

また、警察は靴などについても鑑定を進めることにしていますが、雨宮氏は次のように指摘しました。

雨宮正欣氏
「くつ下に関しては、直接肌に触れているもの。靴に関しても直接肌に接触する可能性が非常に高い。骨以上にDNAが検出される可能性が高いと思います」

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子どもの骨や靴などが相次いで見つかった枯れ沢付近で、重点的に捜索が続けられています。林道などを通ると、子どもでも30分ほどで沢の上流にたどり着ける可能性があるということです。ただ、林道について、当時捜索に参加した地元の猟師は「人が通るには急斜面で、道は険しい」と話します。

当時捜索に参加 地元の猟師 平賀一彦さん
「ぐにゃぐにゃと曲がった道路で狭くなって、道がわからなくなってる。狭いところは(道幅)30㎝くらいしかなかった」

警察は3日も、40人態勢で捜索を続けます。

【情報提供先】
山梨県警 大月警察署 0554-22-0110
(2022年5月2日放送「news zero」より)

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