久兵衛 VS オークラ 建て替えでメインエリアから店移動は“格落ち”か 判決は・・・(2021年12月27日)

久兵衛 VS オークラ 建て替えでメインエリアから店移動は“格落ち”か 判決は・・・(2021年12月27日)

久兵衛 VS オークラ 建て替えでメインエリアから店移動は“格落ち”か 判決は・・・(2021年12月27日)

 有名すし店「久兵衛」がホテルオークラ東京を訴えた裁判の判決が27日午後、言い渡されました。ホテルの建て替えで店舗が主要エリアから外されたのは不当とする久兵衛側の主張は受け入れられたのでしょうか。

 イギリスのダイアナ元妃をはじめ、各国のVIPが足を運んだ「ホテルオークラ」。言わずと知れたこの超高級ホテルが訴えを起こされたのは3年前。建て替えをしている時期でした。

 原告はこれまた超有名な高級すし店「銀座久兵衛」。「新たな出店場所に納得できない」としていました。

 原告・久兵衛側の主張(訴状から):「被告(オークラ側)は店舗の位置について、旧本館のメインエリアでの立地条件から著しく見劣りするアーケード街の片隅を一方的に指定し、一切の交渉に応じなかった」

 皇居や国会議事堂も近いオークラ。新たな建物は2つに分かれ、メインエリアは「ホテル直営の高級和食店」がある「西側のビル」とされます。

 一方、久兵衛は様々なショップが入る「東のビルに入るよう」と言われたとし、これが「格落ち」だと主張していました。

 久兵衛はこれを不服とし、1000万円の損害賠償などを求めていたのです。

 今月27日午後1時すぎ、この判決が下されました。

 判決:「原告(久兵衛側)は、『原告の事業に配慮した場所の検討などが不可欠』と主張するが、被告(オークラ側)がそのような義務を負うと解すことはできない。また、被告(オークラ側)がそのような義務を尽くしたとしても、店舗の位置が原告(久兵衛側)の希望通りになったかは判然としない」

 裁判長は久兵衛側の訴えを退けたのです。

 最高級のおもてなしが提供される場に、なじまないとも思える裁判。

 オークラ側は判決前の取材で、「久兵衛の場所はエントランスなどからのアクセスが極めて良好で、多くの通行量が見込める」などとコメントしていました。

 オークラ側(判決後):「当社の主張が認められたと認識してます」

 一方、久兵衛側は「本日は担当者が不在のため回答はできません」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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