【特殊部隊クリミア上陸】黒海艦隊は“本土避難”後退ロシアの防御は◆日曜スクープ◆(2023年10月8日)

【特殊部隊クリミア上陸】黒海艦隊は“本土避難”後退ロシアの防御は◆日曜スクープ◆(2023年10月8日)

【特殊部隊クリミア上陸】黒海艦隊は“本土避難”後退ロシアの防御は◆日曜スクープ◆(2023年10月8日)

5日午後3時15分ごろ、ウクライナ北東部にあるハルキウ州フロザ村で、ロシア軍による空爆があり、8歳の少年を含む52人が死亡した。村民らは当時、葬儀に参列していた。6日には、ハルキウ中心部の住宅街にロシア軍によるミサイル攻撃があり、10歳の子どもを含む2人が死亡した。米シンクタンク・戦争研究所は、ロシア軍が短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を使用した可能性があると分析した。ゼレンスキー大統領は6日、「明らかに残忍なロシアによる犯罪だ。食料品店へのロケット攻撃であり、完全に意図的なテロ攻撃だ」と批判した。国連ウクライナ人道支援調整官・ブラウン氏は6日、「民間人や民間施設に対して意図的に攻撃を仕向けることは戦争犯罪である」と指弾した。これに対して、ロシアのペスコフ大統領報道官は6日、「攻撃の対象は軍事インフラ、軍人、軍指導部である」と述べ、一連の民間施設への攻撃を否定した。

クリミア半島の奪還を目指すウクライナ軍の攻撃が激化する中、ロシア海軍は黒海艦隊の司令部があるウクライナ南部クリミア半島の軍港セバストポリから、ロシア南部フェオドシヤとノボロシスクの港に、約10隻の軍艦を移動させていたことが判明した。米戦争研究所は、ロシア海軍がフリゲート艦「アドミラル・マカロフ」や「アドミラル・エッセン」、ディーゼル潜水艦3隻、揚陸艦5隻、小型のミサイル艦数隻をノボロシスクに移したものと分析している。激化するウクライナの継続的な攻撃から防御する狙いに加え、ロシアが自軍の軍艦を守る目的があると見られる。一方、ウクライナ国防省情報総局は4日、クリミア半島に特殊部隊が上陸し、ロシア軍に大きな損害を与えたことを示す映像を公開した。英国のヒーピー国防担当閣外相は、「ロシア黒海艦隊の戦闘上における機能的敗北である」と評価した。

南部ザポリージャ州の西側にあるオリヒウ戦線では、ウクライナ軍が足場を拡大・強化を図る一方、ロシア軍が激しい抵抗を続けている。米戦争研究所は6日、ウクライナ軍シュトゥプン報道官の情報として、ウクライナ南部のベルボベやノボプロコピウカ周辺で激しい戦闘が行われ、ロシア軍が喪失した陣地を取り戻す動きが確認されていると指摘した。英国国防省は6日、ロシア占領下のトクマクでは、ロシア軍が追加の防御要塞が建設、塹壕がコンクリートで固めるなど長期戦に備えて徹底的な防御態勢を構築している状況であると分析した。

★ゲスト:河野克俊(元統合幕僚長)、小泉悠(東大先端研)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
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