GW 海外旅行はハワイ人気 ツアー再開で“激変”・・・「人が来ずビーチきれいに」(2022年5月2日)

GW 海外旅行はハワイ人気 ツアー再開で“激変”・・・「人が来ずビーチきれいに」(2022年5月2日)

GW 海外旅行はハワイ人気 ツアー再開で“激変”・・・「人が来ずビーチきれいに」(2022年5月2日)

 ゴールデンウィーク初日の成田空港。チェックインカウンターに“あの光景”が戻ってきました。

■ツアー再開 ハワイ便に行列

 海外旅行客:「シンガポールに行きます。楽しみですね、この瞬間を待っていたので」「ニューヨークまで行きます。海外旅行は久しぶりなので、楽しみです」

 ひと際、長い行列を作っていた人気の旅行先は「ハワイ」です。

 ハワイの代名詞「ワイキキビーチ」。青い海に、白い砂浜。日本人にとっては、久々の常夏の楽園です。

 ハワイに行くには、新型コロナの陰性証明の取得が前提。また、ワクチンを3回接種していれば、日本に帰国した際の隔離も免除されます。

 ハワイでは、3月末にマスクの着用義務はなくなりましたが、日本人はまだ慎重なようです。

 日本人観光客:「なるべく(マスクは)着けたいが、暑いので外したくなる」

■大変化「人が来ずビーチきれいに」

 新型コロナの影響で、観光客が激減したこの2年。日本人がしばらくハワイに行っていない間に大きな変化があったといいます。

 つなぐハワイ・松本律子編集長:「人が来なかったので、ビーチがきれいになった。自然に対して、良い効果があったのかな」

 シュノーケリングが人気のハナウマ湾。感染拡大の影響から2020年3月から9カ月間、湾を閉鎖したところ、海の透明度が、なんと60%以上も改善したのです。

 すると、観光にも変化がありました。

 ハナウマ湾では、予約制を導入。しかも、ビーチに入る前には環境保護のビデオを見なくてはなりませんが、現在、そのチケットは争奪戦になっています。

 アラスカからの旅行客:「4、5年前に来たことがあるけど、すごく混雑して、ひどい状態だった。今のほうが良いよ」

 カリフォルニアから来た夫婦:「入場制限をして、環境を守るのは適切だと思うわ。多くの人が自然に足を踏み入れたり、触ったりするから」

■「ドルフィンウォッチング」切り替え

 ハワイ屈指の人気を誇った、イルカと一緒に泳げるツアーも「今や昔」です。

 ドルフィン&ユー・竹村利生セールスマネージャー:「去年の11月まではドルフィンスイム。ドルフィンと一緒に泳ぐツアーだったが、新しい規制が制定され、野生のイルカと一緒に泳いではいけない規制なんですが、それを機にドルフィンウォッチングツアーと切り替わっています」

 イルカと一緒に泳いだり、近付いたりしてはいけないという規制が導入され、ツアーは変更を余儀なくされました。

 イルカと泳げなくなった分、新たな楽しみができました。

 船上フラダンス。シュノーケリングでウミガメウォッチ。環境と寄り添いながらも、楽しみ方は満載です。

■“自然環境守る”取り組みを追加

 映画「ジュラシックパーク」のロケ地として有名なクアロア・ランチ。広大な敷地を見て回り、写真撮影をする定番ツアーにも変化がありました。

 伝統食材・タロイモの植え付けや収穫体験が新たに加わりました。

 クアロア・ランチ、ウィッティ加代企画営業部長:「アクティビティーだけじゃなくて、旅行を通してハワイが持つ伝統文化や“自然環境を守る”ためのハワイの取り組みを知って、自分たちの故郷に持って帰って頂きたい思いからツアーを始めた」

■“環境にやさしい商品”現地のトレンド

 さらに、影響はお土産にも及んでいました。

 Keep it Simple、ハンター・ロングオーナー:「洗濯洗剤、皿洗い洗剤、ボディソープ、シャンプーなど、これまで容器に入った状態で買っていたあらゆるものを、家から持ってきた自分の容器に入れることができます」

 自ら容器を持ってくる手間はありますが、売れ行きは上々。ごみを出さない環境にやさしい商品が現地のトレンドです。

■ハワイ旅行に円安直撃・・・カップ麺340円

 コロナ禍による観光客激減で、図らずも環境が改善。美しくなった自然を守るため、ハワイは新たな道へと進みます。

 羽田空港で取材をした入江さん夫婦は、本来の自然豊かなハワイを満喫しているようです。

 日本人観光客・入江巨之さん:「最高ですよ。最高すぎて、ほんとに」

 しかし、気掛かりなことがあるといいます。

 日本人観光客・入江巨之さん:「GWに合わせ、すごく円安になったので、買い物がとにかくしづらい」

 4月28日に一時、1ドル=131円台まで進んだ円安。実際に、ホノルル市内のコンビニを見てみると、カップラーメンが340円です。

■日本人観光客に「帰ってきてほしい」

 円安だけでなく、世界情勢に伴い、ガソリン代、原料費や輸送コスト、人件費が現地で上がっていることも物価高の要因です。

 ワイキキでランチを15ドル、日本円2000円以下で食べられる所は、ほとんどありませんでした。

 それでも、コロナ禍で苦しんできたハワイの人たちは、日本人観光客が戻ってくることを心待ちにしています。

 サムズキッチン、サム・モナハンオーナー:「日本人帰ってきたら、また日本語(メニュー)増やします。ほんとに帰ってくるのかな、帰ってきてほしいよ」

(「グッド!モーニング」2022年5月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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