「なぜこんなことに」市民やホテルから落胆の声…洲本市ふるさと納税から2年間除外へ(2022年4月27日)

「なぜこんなことに」市民やホテルから落胆の声…洲本市ふるさと納税から2年間除外へ(2022年4月27日)

「なぜこんなことに」市民やホテルから落胆の声…洲本市ふるさと納税から2年間除外へ(2022年4月27日)

ふるさと納税で寄付金額が全国8位だった兵庫県洲本市。ルール違反だとして制度からの除外が決まりました。

 (洲本市 上崎勝規市長)
 「寄付者の皆様を始め、本市内で返礼品の取り扱い事業者等関係者の皆様、市民の皆様に心よりお詫び申し上げます」

 総務省などによりますと、洲本市は去年10月から今年1月にかけてふるさと納税制度の返礼品として市内の旅館で使える「洲本温泉利用券」を提供、10万円寄付した場合に5万円分を還元していました。

 国のルールでは返礼品の調達費は寄付額の3割以下と定められています。しかし、洲本市が温泉利用券の調達にかかった費用は5万円で、5割に上っていました。これについて市は『調達費は3割以下となる2万7500円で、残りの2万2500円は手数料だ』として、「ルールの範囲内」だと主張。しかし、総務省はこの手数料が調達費に含まれるとし実質的な「調達費」が3割を超えていたとして洲本市を4月から2年間、制度の対象から除外することを決めました。

 この決定に対し洲本市の上崎勝規市長は不服申し立ては行わない方針を示しています。

 (洲本市 上崎勝規市長)
 「調達費3割、あとの事務的な経費として2割という考え方はちょっと甘かったのかもしれないけれど、そういう考え方で認められるのではと思っていましたので、厳正に今後の取り扱いについて(ルールを)反映してまいりたい」

 ふるさと納税制度を使った洲本市への寄付額は、2020年度は約54億円で全国8位。2021年度には市の税収を超え約78億円あまり集まるなど市にとって大きな財源のひとつとなっていましたが、今後2年間は全くなくなってしまいます。

 こうした事態に市民からは次のような声が聞かれました。

 (洲本市民)
 「ここは温泉券があって(ふるさと納税の)強味かなと思っていたんですけど、やっちゃったという感じ」
 「恥ずかしいですね。(市の)税収が少なくなるのも痛いんですけど、淡路島のイメージが下がるのが残念で、なぜこんなことをしたんやろうと」

 また、返礼品の温泉利用券を使う客も訪れるという市内のホテルも今後に不安をにじませます。

 (ホテルニューアワジ 大和田淳副支配人)
 「期待していた部分も少しあったので、残念な思いがあります。影響は少なからず今後出てくるかと思います。ただ洲本温泉利用券がなくてもお越しいただけるよう頑張っていきたいと思います」

 洲本市は、返礼品を出していた業者に影響が出ないよう支援を行うことにしています。

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