【独自】日米が協調介入を議論「急激な円安」歯止めなるか|TBS NEWS DIG
急速な円安が進む中、日本とアメリカの財務大臣が円安を食い止めるための協調介入について議論していたことがJNNの取材でわかりました。
22日朝、ワシントンで行われた日米の財務大臣会談。
鈴木俊一財務大臣
「直近の円安が急激であると数字をもって示した」
鈴木大臣は円安が急激だとの認識をアメリカに伝えたことを明らかにしました。
この会談、注目されていたのは日米の協調介入の可能性です。
協調介入とは日米の通貨当局が協調してドルを売って円を買い円安を止める行為です。
これについて鈴木大臣は…
鈴木俊一財務大臣
「介入とかなんとかについてもですね、それはコメントしません」
しかし日本政府関係者は、JNNの取材に対し…
日本政府関係者
「協調介入について、アメリカは少なくとも後ろ向きではありません、前向きでしたよ」
協調介入について議論し、手応えがあったと明かしました。
この報道を受け、外国為替市場ではきょう1日で、最大1円ほど円高になる場面もありました。
なぜ日本は協調介入を検討するのでしょうか?
日本商工会議所 三村明夫会頭
「中小企業にとっては円安はより悪い方に働いてる」
ファーストリテイリング 柳井正会長兼社長
「円安のメリットは全くありません。日本は世界中から原材料を輸入して、加工して付加価値をつけて売る業務をやっている。自国の通貨が安く評価されることは決してプラスにはならない」
日本の経済界から「悪い円安」との批判が相次いでいるのです。
都内にある輸入雑貨店。商品は全てイタリアから直輸入しています。
インポートインテリア・ドーノ 上田桐子店主
「コロナで始まり、今年に入りウクライナ情勢が加わり、3段目としてこの円安があって、トリプルパンチで大変な状況です」
物流費の高騰もあり、今年1月と比べても3割以上仕入れ値が上がっていて、仕入れを一時やめざるをえなくなったといいます。
インポートインテリア・ドーノ 上田桐子店主
「需要があるのに応えられないのが一番つらいです。この状況がもう少し続くようであれば、価格をもうちょっと見直していかないと」
果たして円安は止まるのか?
外為どっとコム総研 神田卓也調査部長
「アメリカが日本に配慮してドル売り介入することをマーケットの方もまだ半信半疑なところかと」
円安の進行を食い止められるかは、アメリカの理解を得られるかにかかっているようです。
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/tdxGZuV
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/XCwZKxi
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/9L6vVlN
コメントを書く