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“中立”フィンランドを変えたウクライナ侵攻 対ロを意識しNATO加盟に傾く(2022年4月22日)
フィンランドでNATO(北大西洋条約機構)加盟の議論が加熱しています。国境は今どのような状況なのでしょうか。現地で取材しました。
ロシアと隣接するフィンランド東部。人口およそ2万6000人が住むイマトラは、全長1300キロに及ぶ国境に9カ所設けられた検問所の1つがある場所です。
EU(ヨーロッパ連合)による経済制裁のため貨物の往来が停止。人や車の行き来もなくなってしまいました。
フィンランドにいつロシア軍が攻め込んで来るかも分からない恐怖が、人々を覆っているといいます。
住民:「NATOに入ったら、プーチン大統領は何をしてくるか分からない。でも、NATO加盟はフィンランドにとって唯一の選択肢だと思います」「心配なのはNATOに加盟することでロシアとの関係が悪くなり、解決策を見つけることが難しくなるのではないでしょうか」
フィンランドは長らくロシアと友好関係を保つため対立を避けてきましたが、マリン首相が今月、NATO加盟を検討するとし、今はロシアからのあらゆる反応に備えなければならないと発言。
フィンランド、マリン首相:「我が国の安全保障と外交政策に関して、議会で合意を得ることが非常に重要。あのような侵略行為をしているロシアがすぐ隣に存在しているからです」
NATOに入らなければ「安全の保証は得られない」と考えるマリン首相は、加盟申請の是非を数週間以内に決定するとしています。
フィンランド議会・ハリアネ議員:「ロシアの残忍な攻撃はウクライナの主権を無視したもので、多くのフィンランド国民が、プーチン政権に対して信頼を失っているのです」
議員によりますと、第2次世界大戦中、旧ソ連の侵攻で領土の一部を失ったフィンランドにとっては、ウクライナ侵攻が重なる部分もあるそうです。
現地の新聞社が行った世論調査ではNATO加盟に「賛成」が59%で、「反対」は17%にとどまっています。
一方、ロシア側は安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ前大統領が、「敵が増える」などとNATO拡大の動きに強く反発。フィンランドが加盟申請すれば、対抗策を講じるのは確実な様相です。
ロシアとの国境に近いフィンランド東部。両国の緊張感が高まるなか、22日午後、警備隊に話を聞くことができました。
フィンランドの国境警備隊員:「装備品を増やすなど強化を進めていて、詳しくは言えませんが、人員の増加も行っています。ロシアとは長く対峙(たいじ)しているので、ロシアのリスクは理解しているつもりです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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