ロシア軍戦力10%超喪失か・・・米国防総省が新たな分析(2022年3月23日)
ウクライナ各地で、一般市民への攻撃が激しさを増しています。
■「ホロコーストサバイバー」死亡
ロシア軍によって制圧された南部へルソン近郊の町では、すべてが破壊しつくされていました。
住み慣れた町を追われる住民は、次のように話します。
住民:「ドイツ軍の攻撃を思い出すが、ここまでひどい仕打ちは受けなかった」
東部ハリコフでは、集合住宅への砲撃で96歳の男性が亡くなりました。
亡くなったボリス・ロマンチェンコさんは、ナチスドイツによって、強制収容所に入れられながらも、生還した「ホロコーストサバイバー」でした。
ウクライナ・クレバ外相のTwitterから:「ロマンチェンコさんは、ヒトラーを生き延び、プーチンに殺された」
■懸念される“マリウポリ総攻撃”
ウクライナ陸軍が、南東部のマリウポリ近郊で、ロシア軍の哨戒艇(しょうかいてい)を砲撃する様子です。
ロシア軍に包囲されたマリウポリでは、ロシア・チェチェン共和国の部隊が街に入ったということです。
ロシアはウクライナ軍に、21日朝までに武器を捨て、投降するよう最後通告を突き付けていました。
その期限がすでに過ぎた今、懸念されているのはマリウポリへの総攻撃です。
アメリカが警戒してきた生物・科学兵器の使用について、バイデン大統領が言及しました。
バイデン大統領:「ロシアは、ウクライナが生物・化学兵器を保有していると言うが、これは、プーチン大統領が使用を検討している明確な兆候だ。彼は過去に、化学兵器を使用したことがある。十分に気を付けなければならない」
かつてシリアの内戦では、ロシアが支援するアサド政権側が反体制派の街を包囲。そのうえで、残った住民らに対し、化学兵器を使い、街を制圧したとされています。
■ロシア軍 戦力10%超喪失か
一方、アメリカ国防総省の高官は、ロシア軍がこの1カ月で、侵攻のために国境付近などに展開した戦力の10%以上を失った可能性があると話しました。
さらに、一部の部隊が凍傷で戦線を離脱。後方支援などの問題も解消されていないと指摘しています。
(「グッド!モーニング」2022年3月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く