対戦車戦に有効か・・・新兵器「ゴーストドローン」 米が新たに提供へ(2022年4月22日)

対戦車戦に有効か・・・新兵器「ゴーストドローン」 米が新たに提供へ(2022年4月22日)

対戦車戦に有効か・・・新兵器「ゴーストドローン」 米が新たに提供へ(2022年4月22日)

 アメリカは、ウクライナに追加でおよそ1000億円の兵器を投入すると発表しました。このなかにはアメリカ空軍がウクライナ東部での戦いに備えて特注した新兵器「ゴーストドローン」が含まれています。

 アメリカ、バイデン大統領:「ロシア軍はウクライナ東部への攻勢に出た。まさに今、この戦争の行方を左右する重大な局面にある」

 ロシア軍の大攻勢で苦戦するウクライナに対し、8億ドル規模の追加軍事支援を発表したバイデン大統領。その内容は、榴弾(りゅうだん)砲72門に弾薬が14万発。さらに「戦術ドローン」も121機を提供するといいます。

 アメリカは、これまで通称カミカゼドローンとも言われる「スイッチブレード」を提供。偵察機能に加え、センサーで目標を感知すると突入して自爆する性能を持っていて、ウクライナ軍がロシア軍を迎え撃ちましたが、今回のドローンは・・・。

 笹川平和財団・小原凡司上席研究員:「『フェニックスゴースト』は米空軍が新しく開発したシステム」

 アメリカがウクライナに提供するという最新ドローン「フェニックスゴースト」。

 これまでのドローンとの性能の差や、その姿すらも明らかになっていない謎の存在ですが、専門家はこう予測します。

 笹川平和財団・小原凡司上席研究員:「東部で行われる戦闘に合わせたものだとアメリカが認識したということは、『フェニックスゴースト』は装甲車両を狙うミサイルではないか」

 小原さんによると、東部戦線は「戦車の戦い」になるため、カミカゼドローンと呼ばれるこれまでの「スイッチブレード」よりも、スピードやセンサー、破壊力などを対戦車向きにさらに強化したものになるのではないか、と考えられるそうです。

 そんななか、ウクライナ国防省は墜落したロシア側の無人偵察機を公開。分解すると、こちらも驚くべき事実が。

 ウクライナ国防省ユーチューブ:「ロシア製と言っていますが、カメラは日本製ですね。テープで止められているだけのようです」

 10万円台で市販されている一眼レフのようです。さらに、燃料タンクのふたを見ると・・・。

 ウクライナ国防省ユーチューブ:「これは普通のペットボトルのふたです。ミネラルウォーターのものかな?」

 ロシア側の無人機の性能はさておき、製造した会社のサイトにすら何の情報も掲載されていない、極秘の最新兵器「フェニックスゴースト」。

 アメリカ側は、なぜ簡単に提供するのか。そこには、こんな思惑も・・・。

 笹川平和財団・小原凡司上席研究員:「戦争を注視している各国がアメリカが提供した武器を『購入したい』と考える可能性はあると思います。アメリカとしては戦争で使ってみて、どのような効果があったのか、問題点は何なのかをみてさらに改良をして、より効果の高いものにすると思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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