福知山線脱線事故「車両保存施設」完成 原則非公開で遺族ら訪れる 悲惨な事故から20年…どう伝える
JR福知山線脱線事故から20年となる中、12日、事故車両を保存した施設が完成しました。悲惨な事故を風化させないため保存施設はどうあるべきなのか。
(取材・報告=石川千智記者)
石川記者
「事故の発生から今年で20年。悲惨な事故の記憶をつないでいくために、保存施設の在り方を考える必要性を感じさせられます」
12日、吹田市に完成した「福知山線列車事故車両保存施設」。JR西日本の社員研修センターに隣接する場所に作られ、朝から遺族や負傷者らが訪れています。
2005年4月25日、JR福知山線の快速列車が制限速度を大幅に超えカーブを曲がり切れずに脱線し、マンションに衝突。乗客106人と運転士が死亡、562人が重軽傷を負いました。
車両保存施設には、損傷がひどく復元が困難な1両目〜4両目は部品ごとに保管され、5両目〜7両目は連結した状態で展示されているということです。
JR西日本はこれまで、7両ある事故車両の保存をどうすべきかついて、遺族らと繰り返し意見交換を行い、検討を重ねてきました。
遺族らからは、風化への懸念や、事故の教訓と安全への願いを未来に継承していくためにも、「一般にも公開すべきだ」という声が上がりました。
その一方で、遺族の中には、「興味本位で見られたくない」といった声も根強くあり、いまも施設のあり方に対する意見は分かれています。
JR西日本は去年、負傷者や犠牲者の遺族、当時救助に関わった人などを除き、“原則非公開”とすることを決め、施設の整備を進めてきました。
完成した車両保存施設は、 一般の方々は見学できず、報道陣も施設の中の撮影はできません。
JR西日本・倉坂昇治 社長
「いろんな方に見ていただくことは、風化防止につながる要素はもちろんあると思うが、非常にセンシティブな場所ですので…」
(Q:今後、公開という形もあり得る?)
「それは慎重に検討してまいりたい」
石川記者
「20年の月日が経つ中、悲惨な事故をどのように伝え、風化を防いでいくのか。JR西日本には引き続き、鉄道の安心・安全のための取り組みが求められます」
▼特集動画や深掘り解説、最新ニュースを毎日配信 チャンネル登録はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCv7_krlrre3GQi79d4guxHQ
▼読売テレビ報道局のSNS
TikTok https://ift.tt/Umnd1QA
X(旧Twitter)https://twitter.com/news_ytv
▼かんさい情報ネットten.
Facebook https://ift.tt/8RMKetN
Instagram https://ift.tt/2aWLY14
X(旧Twitter)https://twitter.com/ytvnewsten
webサイト https://ift.tt/3VQE9lu
▼読売テレビニュース
https://ift.tt/SgKXtNe
▼情報ライブ ミヤネ屋
https://ift.tt/nZzhBS5
▼ニュースジグザグ
X(旧Twitter)https://x.com/ytvzigzag
webサイト https://ift.tt/Te5ukYz
▼情報提供はこちら「投稿ボックス」
https://ift.tt/eUmQtlS



コメントを書く