「ギクシャクあるかもね」 緊急対策めぐり「補正」で決着も…埋まらぬ自公の溝|TBS NEWS DIG
物価や原油価格の高騰に対応するため、自民党と公明党は21日補正予算を編成することで妥結しました。しかし、双方の間にはしこりが残っています。
21日、補正予算を編成するとの方針を勝ち取った公明党。22日朝、山口代表はこう胸をはりました。
公明党 山口那津男代表
「合意に至ったことを歓迎したいと思います。やはり国民を守ると、国を守る、こういう政治姿勢で臨むべきである。そう思いますが皆さんいかがでしょうか」
緊急対策の財源をめぐって、自民・公明の溝が決定的となったのは先週でした。それぞれが総理に申し入れた提言で、自民党がすでにある予備費の活用を主張する一方、公明党はウクライナ情勢など不測の事態に備えるためにも新たに補正予算を編成することを求めたのです。
先週金曜日、政調会長同士での調整では…。
高市早苗政調会長
「過去に選挙前に補正予算を組んで勝てたことはない」
自民党側は、補正予算の国会審議で総理が野党の追及を受けるリスクなどを念頭に説得を試みましたが…。
公明党 竹内譲政調会長
「やはり補正は必要だと思うんですね」
最終的な交渉は幹事長同士に委ねられたものの…。
公明党 石井啓一幹事長
「この国会で補正予算を編成し成立させるという立場には変わりはございません」
公明党側は頑な姿勢を貫きました。
官邸関係者によりますと、事態が動き出したのは20日の午後です。
官邸関係者
「総理が自分で調整を始めた。翌日の朝まで調整がかかった」
その日の午後にあった協議では、ガソリンなどの価格高騰対策で石油元売りに支給している補助金について5月分は予備費をあてる一方、6月から9月分は1兆円を超える補正予算を編成するという折衷案に落ち着きました。また、不測の事態を懸念する公明党側に配慮し、予備費の積み増しも決めました。ただ、補正予算の総額は2.5兆円を超える程度で比較的小規模なものに留まりました。
自民・公明両党からは…。
自民・中堅議員
「公明党は参院選で『これは俺がやった』と言って手柄にしたいんでしょ。焦りもあると思うよ。国民民主党が自民党に近づいてきてるしね」
公明・幹部
「これからも場合によっては、ギクシャクあるかもね」
夏の参院選を前に与党内にしこりが残る結果となっています。
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