【情熱】13年間の治療の日々…71歳、シャッターを切り続ける理由 写真家・山岸伸 『news every.』16時特集

【情熱】13年間の治療の日々…71歳、シャッターを切り続ける理由 写真家・山岸伸 『news every.』16時特集

【情熱】13年間の治療の日々…71歳、シャッターを切り続ける理由 写真家・山岸伸 『news every.』16時特集

写真家・山岸伸さん、71歳。歌手やアイドルなど女性の美しさを引き出す腕は日本でも指折り。撮影依頼が次々と舞い込む写真界の大御所だ。その山岸さんが15年間、自らの思いで撮り続けている作品がある。男性たちの一瞬の表情をとらえたシリーズ、「瞬間の顔」。その被写体が1000人を超えるのを間近にして、山岸さんをケガが襲う。山岸さんには、長年闘っている大きな病も…。まさに“満身創痍”。それでも山岸さんが、写真を撮り続ける理由とは―。

■こだわりは「スピード」
8月、東京・千駄ヶ谷の将棋会館。そこに現れたのは、将棋界を代表する棋士の1人、渡辺明名人。「瞬間の顔」の撮影が始まるのだ。山岸さんが「瞬間の顔」を撮影する時のこだわりは「息をつかせないというか、相手の方にあまり物を考えさせない」ことだという。
この日も手際よく撮影を終えた山岸さん。駒を指す指先を強調した1枚となった。「あまり男性の指先を見ることはないんですけど、きょうは名人の手がきれいだから(山岸さん)」「瞬間の顔」の被写体は、俳優、スポーツ選手や企業家など様々。多くの人が初対面で、出会った瞬間にその人の本質を捉える。

■満身創痍の日々
その1000人が見えてきた今年、山岸さんをケガが襲う。春、仕事先で縁石につまずいて転倒。頸椎を痛め、カメラを支える手がしびれるようになった。山岸さんには、白血病との闘いも。13年間、薬での治療を続けているのだ。満身創痍の日々。それでも、撮影は続く。そのバイタリティは、撮影に協力した福田康夫元首相も驚くほどだ。
「(体調の)話を伺っていたんだけど、お会いしたらそんな感じが全然ないんですよね」。山岸さんを支える、妻の倫子さんはこう話す。「彼の中で、負けてたまるか、病気には負けたくないっていうような思いが全部エネルギーになっているんじゃないかな」。

■新たな挑戦も…撮り続ける理由とは
この秋、「瞬間の顔」は1000人に到達。今は、来年3月開催予定の写真展に向けて作品の選定中だ。ただ、撮影は止まらない。先月、その姿は千代田区にある帝国ホテルに。ホテルは2036年までに徐々に建て替えを予定していて、山岸さんはホテルの協力を得て、その移り変わりや働く人をテーマに新たな撮影を始めていたのだ。
最後に聞いてみた。満身創痍のなか、写真を撮り続ける理由とは?「写真を撮るために生まれてきたと思っているんで。写真を撮り続ける、これが薬なの(山岸さん)」写真家・山岸伸、71歳。まだまだシャッターを切り続ける。(2021年12月21日「news every.」特集より)

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