ウクライナ語で“夢”と名づけられた世界最大の輸送機の無残な姿…ロシア軍が撤退したホストメリ空港 戦闘の跡【未放送映像】

ウクライナ語で“夢”と名づけられた世界最大の輸送機の無残な姿…ロシア軍が撤退したホストメリ空港 戦闘の跡【未放送映像】

ウクライナ語で“夢”と名づけられた世界最大の輸送機の無残な姿…ロシア軍が撤退したホストメリ空港 戦闘の跡【未放送映像】

4月8日朝、ウクライナの首都キーウ。メディアツアーの集合場所に着き、年季の入った黄色いバスに乗り込みます。不発弾や地雷が爆発する可能性があるため、このメディアツアーでは防弾ベスト着用がマストでした。

バスはキーウ市内からホストメリへ。直線ではなく迂回ルートで目指します。市外に出たとたん、破壊された車両や建物が目立つようになります。

途中、ブチャを通過しました。建物の被害が目立ちます。

ホストメリの空港、通称“アントノフ空港”に着くと、携帯を機内モードにするよう指示されました。携帯が1か所にたくさん集まっていることがわかると、攻撃の対象になる可能性があるからです。

ホストメリの空港は侵攻初期にロシア軍が急襲、制圧しました。キーウに近いため、首都包囲の足掛かりにしようとしたと見られています。その戦闘の中で、大きな損失が出ました。

あき場聖治 記者
「世界最大の輸送機、“夢”という名前の飛行機でした。無残な姿をさらしています」

ウクライナ語で“夢”=「ムリーヤ」と名付けられた「アントノフ225」。エンジン6つ、幅は88メートルあまりあり、その大きさで世界に名が知られてきました。

アントノフ225の前には軍用車両の残骸が残されていました。砲弾もあれば、兵士のものと見られる靴や、靴下も…。

正面には巨大な格納庫がありました。

記者:
「格納庫の入り口は完全に破壊されています。中の機体もダメージを受けています。そして、格納庫入り口付近にはVのマークが書かれたロシア軍の軍用車両。約10台くらい焼け焦げた状態で集められています。集められているのか、そもそもここでこうなったのか、状況がよくわかりませんが」

これらの軍用車両は戦闘で破壊されたもの、あるいはロシア軍が4月上旬に撤退した際、爆破していったものと見られます。

格納庫の中にあった機体には、「アントノフ124-100M-150」と記されています。“ルスラーン”と呼ばれる機種と見られます。

ウクライナ政府はホストメリの空港を再建する作業を始める、と表明しています。また、ムリーヤについても、持ち主のアントノフ社は、再建に向けて資金を募り始めています。

キーウへの帰路でも、民間人が乗っていたと思われる車が多数、破壊されていました。そして…

記者:
「橋が相当ダメージを受けているので、満員のバスで渡るのではなくて、歩いて渡れ、ということで、一回バスを降ろされまして、今、メディアツアーに参加している記者たちがみんな歩いて橋を渡るところです」

橋には、渡れるのか不安になるほどの大きな穴が開いていました。

キーウへと続くこの道にも、鉄くずと化した軍用車両の残骸が並んでいました。

破壊された橋や道路は各地でロシア軍の進軍を妨げましたが、同時にウクライナのサプライチェーンも寸断されています。

今後、再開に向けてかなりの資金が必要になってくるはずです。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/BZNuHmX

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/5xzwZt3

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/woqV8Ws

TBS NEWSカテゴリの最新記事