制裁効果? モスクワ市長が「20万人失業危機」の訴え(2022年4月19日)

制裁効果? モスクワ市長が「20万人失業危機」の訴え(2022年4月19日)

制裁効果? モスクワ市長が「20万人失業危機」の訴え(2022年4月19日)

 経済制裁が効いてきたということなのでしょうか。モスクワ市長が「20万人が失業の危機にある」と訴えました。その真意とは。

 ロシア経済について、国のトップとモスクワ市のトップが正反対の見解を示しています。

 西側の経済制裁により「20万人が失業の危機にある」と指摘したのは、モスクワ市のソビャニン市長。18日付の本人のブログです。

 一方のプーチン大統領・・・。

 ロシア、プーチン大統領:「(西側の)ロシアに対する政策は失敗に終わったと確信を持って言える。経済電撃作戦は失敗した」

 どちらが、本当なのか・・・。

 筑波学院大学(ロシア政治)・中村逸郎教授:「モスクワの私の友人がスーパーの中の写真を撮って、よく送ってくれる。一番最初に消えたのは砂糖。あとバナナ、ウイスキー、ベルギーのチョコレートも品薄」

 今月初めに撮影されたモスクワ市内のスーパーマーケットは、すでに空っぽの棚もありました。

 砂糖をカートに入れていく人が目立ちます。

 モスクワ市民:「以前は約2300円で買えた服が、今は最低6200円です」

 影響は意外なものにも波及しています。

 筑波学院大学(ロシア政治)・中村逸郎教授:「私自身びっくりしたのは、なんとレジのレシートがもう少なくなってきて、セルフレジは実はヨーロッパから入ってきている。ヨーロッパの企業が撤退しましたから、レジは残るがレシートが入ってこない。またきっと、そろばんとか電卓とかで手書きのレシートを渡すようになる。そうするとまた、ソ連時代をほうふつとさせるような長い行列がレジにできることも想像できる」

 ロシア中央銀行の総裁は、ロシアの経済損失はリーマンショックの2倍から3倍に匹敵するとの談話を発表。しかし・・・。

 ロシア、プーチン大統領:「ロシアは前例のない圧力に耐えた。状況は安定しつつある」

 筑波学院大学(ロシア政治)・中村逸郎教授:「プーチンさんと実際に経済を担当している責任者の間でかなり認識の差が出てきている。リアルな今の市民生活、ロシアの市民たちが持っている感覚とはかけ離れている。プーチン大統領への支持率も急落していくと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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