経済制裁強まるロシア 日用品の値上げもモスクワ郊外の市場で中国語?(2022年4月18日)

経済制裁強まるロシア 日用品の値上げもモスクワ郊外の市場で中国語?(2022年4月18日)

経済制裁強まるロシア 日用品の値上げもモスクワ郊外の市場で中国語?(2022年4月18日)

 中国語の放送が流れ、中国製品が多く売られている市場、実はこれ、モスクワ郊外の日用品の市場です。欧米からのロシアへの経済制裁が強まる一方で、経済面での「中国依存」が高まっています。

 ロシア、プーチン大統領:「悪意ある人々が期待した、ロシアへの経済的な『電撃作戦』は失敗した。我々の金融システム・産業は、円滑に機能している」

 欧米による経済制裁は失敗に終わった・・・。こう、嘘ぶいたプーチン大統領。

 では、実際にはどうなのでしょうか・・・。市場をのぞいてみると、商品であふれています。

 と、目についたのが中国語です。

 中国はロシアへの経済制裁の“抜け穴”と化しているのでしょうか。ロシアの中国への、驚きの“依存の実態”とは・・・。

 ロシア・モスクワ。街のスーパーをのぞくと、品不足という印象は受けません。一時、品薄と言われた砂糖も、棚には十分に並んでいます。ただし、購入は1回に5キロまでと制限され、5割以上も値上げされていました。

 また、山積みされたトイレットペーパー。7割以上の値上げです。

 モスクワ市郊外の市場。洋服や雑貨、宝石や時計など様々なものが取り扱われています。商品は、主に中国などから入ってきたものです。これらの商品の多くを、店が買い付けて、市内で売るそうです。

 そこへ聞こえてきたのが・・・。

 中国語の館内放送:「眼鏡、携帯スタンド、18から20ルーブルです」

 市場では中国語での放送も行われていました。

 また、中国語の飲食店もあります。そこかしこに、中国の“匂い”が漂っています。

 さらに、別の電化製品専門の市場では・・・。

 店員:「売れているのはほとんど中国製のスマホですよ」

 また、ロシア国内で急激な販売増が予想されるのが中国車。ロシア国内では半導体などのハイテク製品が作れないため、今後、中国車や中国製の部品が主流になるとみられます。

 さらに、JCBやマスターカードなどのクレジットカード会社もロシアでの事業を停止していますが、ここにも中国が。

 ロシアメディア:「この1カ月でロシアで発行されたユニオンペイカードの数が10倍に増加し、国内で約50万枚になった」

 ユニオンペイカードとは日本でも使われている銀聯(ぎんれん)カードです。ロシアは決済システムでも中国に依存し始めました。

 世界が制裁を強めるなか、深まるロシアと中国の関係。軍事支援にまで発展するのでしょうか・・・。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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