最短ルートは“モスクワ経由” 命がけのマリウポリ脱出「爆撃被害を受けない場所へ」(2022年4月18日)

最短ルートは“モスクワ経由” 命がけのマリウポリ脱出「爆撃被害を受けない場所へ」(2022年4月18日)

最短ルートは“モスクワ経由” 命がけのマリウポリ脱出「爆撃被害を受けない場所へ」(2022年4月18日)

 西側メディアが簡単に入れず、現在の状況が詳しく分かっていない激戦地マリウポリ。そこで、マリウポリから日本に逃れてきたウクライナ人家族に話を聞きました。

 マリウポリから日本へ避難、スヴィトラーナ・シトロミナさん:「私たちが脱出する時には、マリウポリは大変、恐ろしい状況でした。私たちが見たのは、周囲の建物が倒壊し、街がすべて完全に破壊されている様子でした」

 スヴィトラーナさんらがマリウポリ脱出を決めたのは先月18日。自宅が砲撃を受け、破壊されたのがきっかけでした。

 周囲もすでに壊滅状態だったそうですが、通常では考えられないまさかのルートで脱出に成功しました。

 スヴィトラーナ・シトロミナさん:「モスクワに行きました」

 なんと、敵であるロシア側に逃れたそうです。一体なぜ・・・。

 スヴィトラーナ・シトロミナさん:「それが街から脱出する最短ルートだったからです」

 攻撃されているウクライナ側を逃げるより、できるだけ早く爆撃などの被害を受けない場所に行くためにロシア側に向かったそうです。

 自家用車で逃げようとしましたが、その自家用車も砲撃を受け、徒歩での避難に・・・。

 スヴィトラーナ・シトロミナさん:「マリウポリでは、皆が撃ってきます。あらゆる方角からです」

 2度も銃撃にあったそうですが、マリウポリを出て5日後、ロシア側に入ることに成功。

 その後、ネットで知り合った日本の支援団体の後押しでモスクワ、ドバイ、バンコクを経由して16日に日本に到着。マリウポリを出て28日目でした。

 スヴィトラーナ・シトロミナさん:「家族がずっと一緒でしたから頑張れました。子どもたちも飛行機の中でとてもいい子にしていましたし」

 マリウポリから命がけの脱出に成功したスヴィトラーナさんらの家族は、大分県の別府市が提供する市営住宅に18日午後、入居しました。

 ただし、両親や親戚などは陥落が近いといわれるマリウポリにまだ残っている状況だそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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