ロシアと国境を接するフィンランド・・・若干36歳の女性首相 NATO加盟へ意欲「数週間で」(2022年4月15日)

ロシアと国境を接するフィンランド・・・若干36歳の女性首相 NATO加盟へ意欲「数週間で」(2022年4月15日)

ロシアと国境を接するフィンランド・・・若干36歳の女性首相 NATO加盟へ意欲「数週間で」(2022年4月15日)

 ロシアと国境を接するフィンランドのマリン首相が、NATO(北大西洋条約機構)の加盟に対して、「数週間で結論が出る」と明らかにしました。こうした発言に、ロシアは“核配備”をちらつかせています。

■ロシア離れ?フィンランド

 ロシア軍によるウクライナ侵攻の影響は、北欧にも広がっています。

 フィンランド国民:「ええ、紛れもなく、ロシアは素顔をさらけ出したんだと思います。だから、私たちもNATOに加盟すべきだと思います」「前は、NATOに参加することに反対でしたが、今は、合理的な選択だと思う」

 ヨーロッパおよび北米30カ国からなる軍事同盟・NATO。その傘下に入る議論が加速しているのが、ロシアとおよそ1300キロメートルにわたって国境と接する、北欧フィンランドです。

 1917年にロシアから独立したフィンランドは、第2次世界大戦中の1939年にソ連の侵攻を受け、多くの犠牲を出しながらも、独立を守り抜いた歴史があります。

 戦後は東西の陣営に挟まれながら、軍事的中立を維持していましたが、今回のロシアによるウクライナ侵攻を期に、NATO加盟への機運が高まっているのです。

■36歳女性首相が決意表明

 36歳の若さにして、フィンランドの首相を務めるマリン氏は、スウェーデンのアンデション首相と共に、共同で会見。NATO加盟への意欲を示しています。

 マリン首相:「ロシアによるウクライナ侵攻の後、ヨーロッパの安全保障の構造は根本的に変化しました。NATOの加盟国になることが、私たちの安全保障に、どのような影響を与えるか、検討する必要があります。検討のプロセスは、早く進むと思います。数週間のうちでしょう」

 マリン首相は、ロシアのウクライナ侵攻以降、NATO加盟国の首脳たちとの2ショットを、自身のSNSに次々と投稿しています。

 先月、フランスのマクロン大統領と撮った写真を投稿した際には、「ヨーロッパの防衛力強化」について、EU(ヨーロッパ連合)の首脳たちと協議する予定だと伝えていました。

■ロシア警告「加盟なら核配備」

 しかし、こうした動きに反発しているのが、ロシアです。

 フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟した場合、ロシアがNATO各国と接する国境の長さは、2倍以上になることになります。

 ロシア安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ前大統領は、フィンランドとスウェーデンの両国がNATOに加盟した場合には、核配備を含めて防衛体制を強化する必要があると警告しています。

 メドベージェフ前大統領:「この2カ国のNATO加盟についての世論は、プロパガンダによって割れている。我々の北側にある隣国の人々の理性が勝つことを願うしかないが、そうでないなら『自業自得』だ」

(「グッド!モーニング」2022年4月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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