“政府閉鎖”回避に尽力も…なぜ?米“史上初”下議長解任 共和党“内輪もめ”で造反(2023年10月4日)

“政府閉鎖”回避に尽力も…なぜ?米“史上初”下議長解任 共和党“内輪もめ”で造反(2023年10月4日)

“政府閉鎖”回避に尽力も…なぜ?米“史上初”下議長解任 共和党“内輪もめ”で造反(2023年10月4日)

アメリカ史上初の解任劇となりました。解任されたのは、就任から9カ月足らずの共和党・マッカーシー下院議長です。

共和党の内紛が行く着くところまで来ています。ワシントン・ポストは「下院は予測不可能なマヒ状態に陥った」と伝えました。

大統領継承順位が副大統領に次ぐ要職である下院議長。分断の時代に対抗勢力と妥協したがゆえの解任でした。

マッカーシー氏:「妥協点を見いだすのが政府で、協調したことに後悔はありません」

先週、アメリカが直面した政府機関閉鎖の危機。これを避けるため、マッカーシー氏は民主党に譲歩し、つなぎ予算をまとめました。ただ、大幅な歳出カットが見送られたことに、共和党の極右勢力が反発。身内から議長解任動議を出される事態となりました。

共和党 ゲーツ下院議員:「マッカーシー議長こそ、むちゃくちゃで、彼の言葉は信用できません」

下院では多数派の共和党ですが、8人が解任動議に賛成。これに、出席した民主党議員全員が乗っかりました。混迷を極める党内の状況に、臨時議長となったマッカーシー氏の盟友は…。

共和党 マクヘンリー臨時下院議長:「議長は議会の休会を宣言する」

動議を提出したゲーツ氏をはじめ、造反した議員たちはトランプ前大統領に近い勢力です。

共和党 ゲーツ下院議員:「この数日、トランプ前大統領と話し、自分は正しいことをしていると確信しました」

マッカーシー氏が議長に選ばれた時も、こうした強硬派が反対し、投票が15回も繰り返されました。議長の後任選びから今後の予算編成まで、この勢力がカギを握っています。

議会が機能不全に陥るなか、バイデン政権が懸念しているのが、ウクライナへの支援が滞ること。先週成立したつなぎ予算には、強硬派に配慮して、ウクライナ支援が盛り込まれていません。

NSC(国家安全保障会議)カービー戦略広報調整官:「どんな事情でも、ウクライナ支援を中断するわけにはいきません。時間は待ってくれません。(Q.アメリカは現状の資金で、いつまでウクライナを支援し続けられるのか)残りの資金と支援のペースを考えると、2カ月程度でしょうか」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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