米企業が開発した「豆なし」コーヒー 豆の供給不足と森林破壊を防ぐ救世主に【SDGs】(2022年4月14日)

米企業が開発した「豆なし」コーヒー 豆の供給不足と森林破壊を防ぐ救世主に【SDGs】(2022年4月14日)

米企業が開発した「豆なし」コーヒー 豆の供給不足と森林破壊を防ぐ救世主に【SDGs】(2022年4月14日)

 テレビ朝日は「未来をここからプロジェクト」の一環で持続可能な社会を目指すSDGs企画をお伝えしています。

 14日のテーマは「陸の豊かさも守ろう」です。

 温暖化でコーヒーの栽培農地が半減する「コーヒーの2050年問題」を前に奮闘するベンチャー企業に密着しました。

 今懸念されているのがコーヒーの「2050年問題」です。温暖化に弱いコーヒーの木の栽培に適した農地が半減する恐れがあるという問題です。

 コーヒー豆の供給が不足するほか、新たな農地を求めて森林伐採を引き起こす可能性があるとされています。

 この問題を解決しようとアメリカ・シアトルのベンチャー企業が開発したのが「豆なしコーヒー」です。

 アトモ・コーヒー、アンディ・クレイッチさん:「伐採される森林の規模などを考えるとコーヒーは地球に悪影響だと思います。デーツ(ナツメヤシの実)の種を主原料としてぶどうの皮などを加えます。なぜぶどうの皮を加えるのか?ポリフェノールが多く含まれているからです」

 クレイッチさんが開発にあたり一番大切にしたのは「持続可能な供給源を見つける」ことでした。

 普段は捨てられているデーツの種を主成分にして、カフェインの成分は緑茶から抽出して加えています。

 コーヒーの味に近付けるため他にも様々な成分を加え、試行錯誤の末に完成した「豆なしコーヒー」。

 気になるのは、その味ですが。

 「これはコーヒーですね。美味しい。独特の香りがしますけど、苦みもあって鼻に抜けるようなコーヒーの香りがあります」

 アトモ・コーヒー、アンディ・クレイッチさん:「目標は従来のコーヒーに取って代わることです。新たな農地開拓のための森林伐採が不要になり、加えて廃棄される原料を活用できます」

 今、世界では一日20億杯分以上のコーヒーが消費されていて、生産量が過去30年で6割も増えているということです。

 このままでは深刻な森林伐採を引き起こすと懸念されています。

 そんななか、この「豆なしコーヒー」には各国の大手企業などから問い合わせが殺到しているということで、クレイッチさんは今後、日本にも進出したいと話しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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