マリウポリ戦況は・・・バイデン大統領「ロシア軍大量虐殺」
ウクライナ南東部の要衝マリウポリ。砲弾を準備しているのは、親ロシア派の兵士たちです。ウクライナ側との戦闘に備えているのです。
ウクライナ マリウポリ市長
「30分おきに戦闘機が都市に入って、爆撃を繰り返していた」
マリウポリの市長は街の状況をこのように話し、ロシアによる侵攻開始以降「推計で2万1000人の市民が死亡した」と発言。戦況について、アメリカ国防総省のカービー報道官は。
アメリカ国防総省 カービー報道官
「我々の分析では、マリウポリはまだ戦闘中であり、ウクライナ軍がロシアの掌握から守るため、今も戦っている」
マリウポリは、「ウクライナの人々にとっても経済的に非常に重要で、ウクライナの人々も我々も諦めていない」と強調しました。
ロシア軍によるウクライナ侵攻について、ジェノサイド=大量虐殺との認識を初めて示したバイデン大統領。発言の意図を次のように説明しました。
アメリカ バイデン大統領
「私が大量虐殺と言ったのは、プーチンがウクライナ人という概念を消し去ろうとしているのが明白になってきたからだ」
一方、プーチン大統領は侵攻を正当化しています。
ロシア プーチン大統領
「ウクライナで起きていることは間違いなく悲劇だが、ルカシェンコ大統領が言うように他に選択肢はなかった」
また、プーチン大統領は「ウクライナでの軍事作戦は計画通り進んでいる」とし、作戦の終了時期については「戦闘の激しさによる」と話しました。
アメリカ国防総省の高官は戦闘能力について、侵攻開始時点と比較して80%をやや上回る程度だと分析しています。
ウクライナ東部では今後、激しい戦闘が予想されますが、そのあと街はどうなってしまうのでしょうか。
攻防戦ののち、ロシア軍が撤退した街首都キーウからおよそ150キロ北のチェルニヒウにJNNの取材班が入りました。訪れた小児科病院では、屋根や窓ガラスに攻撃の痕が残ります。
記者
「ここ小児科病院の地下なんですけれども、このように一時200人以上の人たちがこうした廊下で寝泊まりしていたということなんです」
壁には、子どもたちが描いた多くの絵が飾られています。描かれているのは色鮮やかな花や、地球儀で「平和が訪れますように」との言葉が添えられていました。
ここで出会ったボグダンさん(13)。自宅の電気がつかず、携帯電話を充電できる場所を探すため、父親と外出した時に空爆の被害にあいました。
ボグダンさん(13)
「何も覚えていないんです。いきなり目の前が真っ暗になって、目が覚めた時、僕は倒れていて足が血だらけでした」
体中に生々しい傷跡が残っています。ボグダンさんは、この日、一緒にいた父親が死亡したことを初めて告げられました。
ボグダンさん(13)
「父さんは死にました。病院に到着する前にたくさん血を流して。とてもいいお父さんでした。一緒に街を歩いて散歩するのが好きでした。一緒にパソコンを組み立てることも好きでした。たくさんあるからいま全部は言えません」
ボグダンさんは「ロシア人は責めないけど大統領を許すことはできない」「戦争が早く終わりますように」と語りました。
(13日17:16)
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