エリザベス女王“来日秘話” 新幹線“楽しみ”女王が思わぬ行動に(2022年9月13日)

エリザベス女王“来日秘話” 新幹線“楽しみ”女王が思わぬ行動に(2022年9月13日)

エリザベス女王“来日秘話” 新幹線“楽しみ”女王が思わぬ行動に(2022年9月13日)

 エリザベス女王は日本にも大きな影響を与えました。1975年の来日の際に女王が愛したものや文化が今も脈々と受け継がれていました。

 1975年5月、フィリップ殿下と共に日本に降り立ったエリザベス女王。イギリスの元首として初めての来日でした。
  
 時に日本の文化に興味津々に、時にチャーミングな笑顔をみせた6日間でした。

 この来日は、1971年に昭和天皇、皇后両陛下の訪英の答礼としてのものでした。

 昭和天皇:「英国女王エリザベス2世陛下並びにエディンバラ公フィリップ殿下をお迎えして、宴席を共にすることができますことは私と皇后の喜びに堪えないところであります」

 エリザベス女王:「両国の国民は似ている点がたくさんあります。高い技術力、新しい知識への好奇心、伝統を重んじる心です。庭を愛し車は左側通行することも一緒です」

 2日目は、一緒に昼食を取る「午餐(ごさん)会」に出席されました。

 エリザベス女王:「すべての始まりは私の祖先であるジェームス1世国王が将軍・徳川家康に出した書簡でした」

 会場は、今年創業100年を迎えるレストラン「東京會舘」でした。

 東京會舘・吉田寛総支配人:「(Q.まさに女王はこういう感じで立っていた?)そうですね。沿道に11万の人がいたという話は聞いています」

 当時、エリザベス女王が喜んだという料理を特別に作ってもらいました。

 東京會舘・深津幸英さん:「『牛フィレ肉のフォワ・グラ詰め、パイ包み焼きプリンスアルベール風』でございます。良質な牛フィレ肉の中にフォワ・グラを包みまして、パイで包んでじっくり焼き上げました。ソースはトリュフとフォアグラを使った『ベリグー』というソースに仕上げております」

 東京會舘・吉田寛総支配人:「やっぱり笑顔がすてきな優しい目をしていらっしゃる(と聞いている)。直接お話することはなかったですけど感じたこと」

 パレードでは、エリザベス女王を一目見ようと大勢の人が沿道を埋めました。

 また日本文化の柔道や剣道などを見学。生け花を鑑賞された際には、靴を脱いで畳の上に立つ場面も。

 そして、女王一行は京都へ。ここでも大勢の人が女王を出迎えました。茶の湯を体験した女王、思わず笑みも…。

 その後、東海の三重県に。近鉄は女王のために、カーペットを敷き、大型の座席を設置した特別車両を用意したといいます。

 そして、伊勢神宮では「神馬(しんめ)」に自らニンジンをプレゼントしました。

 真珠の加工作業の見学ではネックレスを手に取り、熱心に観察していました。
    
 また、海女の実演を見学しました。

 当時、女王を出迎えた人は、こんなエピソードを明かします。

 真珠博物館・松月清郎館長:「海女さんが潜る作業をご覧頂いた。5月で水温が低かったので『寒いといけないから早く上げてやって下さい』。優しい方だなと思います」
  
 名古屋に着いたエリザベス女王。当時の朝日新聞によりますと、新幹線を楽しみにしていて予定より早くホームに向かわれたといいます。

 その理由は…。

 エリザベス女王:「新幹線がホームに入ってくるところを見たい」

 その裏側では、女王一行の200以上ある手荷物を新幹線のホームへとスタッフが運んでいました。ずらっと並んだスーツケースには、VIPの札が貼られています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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