東京都で初の“市中感染” オミクロン第6波も現実味

東京都で初の“市中感染” オミクロン第6波も現実味

東京都で初の“市中感染” オミクロン第6波も現実味

 徐々に広がるオミクロン株の感染。東京都初の市中感染とみられるケースが発生しました。

小池百合子都知事
 「今日、新たにオミクロン株の感染者が4人判明したところであります。このうちの1人が海外渡航歴がない、感染経路が不明、いわゆる市中感染とみられる」

 「こんなに早く広がるというか、こういうニュースが流れてくるのは少し驚きました」

 「自分もかかってしまうんじゃないかというのが、今まで以上に現実味を帯びる」

 オミクロン株による“第6波”が現実味を帯びてきました。東京都で初めてのオミクロン株市中感染とみられるのは、都内のクリニックに勤務する50代の男性医師です。東京都によりますと、この医師は今月16日の勤務終了後に発熱し、翌日、新型コロナの陽性が判明したため入院。きょう、オミクロン株への感染が確認されましたが、海外渡航歴がなく、感染経路がわからないということです。

 医師の濃厚接触者は、家族2人と勤務先のクリニックの職員3人。全員、無症状で、PCR検査でも陰性だったということです。医師が診察中にフェイスガードやマスクをつけていたことなどから、クリニックの患者に濃厚接触者はいないということですが、都は患者ら100人程度にもPCR検査を行う予定です。

小池百合子都知事
 「これは現実として受け止めるというしかございません。そして、また年末年始が始まるわけでありますけれども、ぜひこの間も皆さんご協力いただいて、こういう年末年始は最後にする、そういう覚悟でみんなで取り組んでいく」

 現在、国は、オミクロン株の感染者については、原則「全員入院して個室で隔離すること」を求めています。

 ただ、現場の医師は、方針転換が必要だと訴えます。

埼玉医科大学総合医療センター 岡秀昭教授
 「全員入院させるのはもう無理なのですから、在宅でも(症状が)重くならなければいい。方向転換をしっかりしないと、かえって医療機関の負担が増えて、医療クラスターのリスクが増えて、医療ひっ迫につながっていくおそれがある」

 岸田総理は・・・。

岸田首相
 「帰省や旅行についてはオミクロン株の動向をふまえ、慎重に検討をしていただくようお願いします。私も年末地元である広島へ帰る予定を立てていましたが、取りやめることにしました」
(24日17:21)

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