侵攻の余波・・・ダイヤも高騰“業界の裏事情” 10年前の指輪「高く売れた」(2022年4月13日)

侵攻の余波・・・ダイヤも高騰“業界の裏事情” 10年前の指輪「高く売れた」(2022年4月13日)

侵攻の余波・・・ダイヤも高騰“業界の裏事情” 10年前の指輪「高く売れた」(2022年4月13日)

 ロシアのウクライナ侵攻による様々な物の価格高騰。結婚式シーズンを前に、ダイヤモンドの価格にも影響が出ているようです。

■ダイヤ「20%超」価格高騰なぜ?

 ジュエリー店に並ぶのは、光り輝くダイヤモンドです。

 ニューアート・シーマ 白石哲也代表取締役:「今、すでに5月ぐらいに入ってくるダイヤモンドは(仕入れ値)20%以上、上がっている」

 特徴は、透明度の高さにあります。この2カラットを超えるダイヤは、3500万円です。

 のぞかせてもらうと、きれいに形が出ています。完璧にカットしていくと、ここまできれいに形が出てくるといいます。

 このロシア産のダイヤモンド、今、同じグレードの物を仕入れると・・・。

 白石哲也代表取締役:「価格的には、5000万円の価値になっていても、おかしくない」

 さらに、とんでもない値段に跳ね上がってしまうというのです。なぜ、そこまで高騰しているのでしょうか?

 白石哲也代表取締役:「“ロシアを排除する動き”のなかで、その供給が止まることから、混乱状態にあるというのが、ダイヤモンド業界の裏事情です。ロシアの鉱山の物がシャットダウンされた分だけ、世の中に出回る量(全体が減り)、数の原理によって価格が上がる。色んな要素で、ダイヤモンドの価格は上昇傾向にあります」

■ダイヤは「持ち運びできる資産」

 先月、アメリカはロシア産ダイヤモンドの輸入禁止措置を発表。さらに、有名ジュエリーブランド「ティファニー(TIFFANY&CO.)」も、ロシアからのダイヤモンド調達を中止しました。

 日本のこの店も、ロシア産の物を買いたくないという客が増えることを見越して、仕入れを止めたといいます。ダイヤ高騰の理由は、他にもあるといいます。

 白石哲也代表取締役:「ダイヤモンドは、金と違って(軽くて)持ち運びができるので。持ち運びができる現物資産として、戦争が起こると、値段が跳ね上がる。欧州では資産凍結など、事情を抱える人は、現物資産で持っていれば、持って逃げられる。ポケットに入れて逃げられる。そういう要素でも(価格が)上がっている」

■10年前の指輪も「高く売れた」

 ダイヤモンドジュエリーの定番といえば、婚約指輪。ジューンブライド目前の急な値上がりに、購入予定のカップルは、次のように話します。

 新婚カップル:「どのくらい値段が上がるかによって、(ダイヤの)石が小さくなっちゃう」「大きいのが欲しいなと思います」「頑張ります」

 一方、ダイヤモンドを持っている人にとっては、うれしい動きもあります。

 貴金属と宝飾品の買い取りを行っているこの業者では、今月からダイヤモンドの買取キャンペーンを行っています。

 ゴールドプラザ銀座・川崎拓鑑定士:「ダイヤモンドの付いた宝飾品の買い取り額をアップさせて、買い取りをさせて頂いております」

 ダイヤのさらなる値上がりを見越して、買い取りの強化を始めたのです。

 キャンペーンを知らずに来店した女性。査定を依頼したのは、10年以上前に購入したダイヤの指輪です。

 客:「(買い取り価格を)聞くだけ聞こうという感覚で持ってきたんです。『もし、お値段良ければ』っていうところだったんですけど、プラスして頂いて。すごく、ラッキー感が強く・・・」

 当初、売るつもりはありませんでしたが、予想を上回る買取値段を聞き、その場で売却を決めました。

 客:「満足でした。(購入価格の)20分の1になるという話も聞いていたので、それより高くして頂いてうれしかった」

 川崎拓鑑定士:「3年、4年前と比べると、2倍、3倍の値段になっていますので、この時期にダイヤモンドを売却すれば、『高い時期に売った』というふうに言えるのではないかと思います」

(「グッド!モーニング」2022年4月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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