ロシア軍に新たな疑惑 略奪品を発送か・・・防犯カメラにロシア兵(2022年4月10日)

ロシア軍に新たな疑惑 略奪品を発送か・・・防犯カメラにロシア兵(2022年4月10日)

ロシア軍に新たな疑惑 略奪品を発送か・・・防犯カメラにロシア兵(2022年4月10日)

 ウクライナへの侵攻を巡り、民間人の虐殺など戦争犯罪への関与が指摘されているロシア軍に新たな疑惑です。ウクライナの隣国のベラルーシでロシア兵がウクライナから略奪したとみられる家電製品などをロシアに送ろうとしている映像が公開されました。

 CNN記者:「ここでロシア兵は料理をしていたようです。タマネギ、コーヒー、水や缶が見られます。ロシア軍が無秩序だったのが一番、目を引きました」

 首都キーウ周辺から隣国のベラルーシに撤退したとみられるロシア軍ですが、規律の乱れが深刻な状態に陥っているようです。

 ベラルーシのメディアが公開した映像です。

 ウクライナ国境に近いベラルーシ・マズィルにある宅配サービス会社の防犯カメラの映像で、2日に撮られたものだといいます。

 映像には軍服姿のロシア兵が梱包作業をしたり、大きな荷物のサイズを計ったり、なかには興奮気味に兵士同士で握手をする姿が映し出されていました。

 ロシア兵が持ち込んだのは酒や電動スクーター、なかにはウクライナのショッピングモールの袋とみられるものも。

 これら品々はロシア兵がウクライナの住宅や店などから略奪したものとみられていて、ベラルーシから母国のロシアへ送られたといいます。

 この映像を公開したジャーナリストが取材に答えてくれました。

 ガユン・プロジェクト、アントン・モトルコ代表:「(Q.なぜ“略奪品”をロシアに送ったと分かった?)マズィルの住民たちが宅配会社にトラックが来ていると連絡をくれた。もし、それほどの量や重い製品をベラルーシで買ったなら地元住民は気が付くはずだ」

 この日、ロシア兵10人以上が発送した荷物は2トン以上にも及び、多くはアルタイ地方のルブツォフスクに送られていたといいます。

 ガユン・プロジェクト、アントン・モトルコ代表:「これは“ジェノサイド”と呼べるもので、少なくとも戦争犯罪だ。ロシア軍のイメージ、ロシア軍の評判が・・・ちゃんとした軍だったら、こんなことは絶対にしない。ちゃんとした軍は規則を守る」

 略奪したとみられる品々。ロシア兵は、どういうつもりで母国へ送ったのでしょうか。送り先に電話してみると・・・。

 電話番号が公開されているため殺到しているのでしょうか。ブロックされたり、留守番電話に切り替えられたりします。

 16件電話を掛けましたが、1件も出ることはありませんでした。こうした行為にウクライナも怒りをあらわにしています。

 ウクライナ外務省、オレグ・ニコレンコ報道官:「ロシア軍は一般市民の家に押し入って家財を略奪している。なんという侮辱か。軍人として、あるまじき行為だ。私たちはこのことを決して忘れないし、許さないだろう」

 5日、ウクライナの国境近くにあるベラルーシのホメリで撮影したとされる映像です。

 「V」マークの付いた一般の車が多数走っています。その車の映像を止めてみると、ほとんどはナンバープレートがありませんでした。

 なかにはウクライナの会社のロゴが付いた車もありました。

 こうしたトラックや一般車もウクライナから盗まれた車とみられています。

 戦時の略奪行為は国際法で禁じられていて、戦争犯罪に問われる可能性があります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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