ウクライナ危機 英ジョンソン首相がウクライナ電撃訪問 支援強化を約束

ウクライナ危機 英ジョンソン首相がウクライナ電撃訪問 支援強化を約束

ウクライナ危機 英ジョンソン首相がウクライナ電撃訪問 支援強化を約束

ウクライナを電撃訪問したイギリスのジョンソン首相は、ゼレンスキー大統領と会談し、装甲車や対艦ミサイルの提供などさらなる支援を打ち出しました。

9日、予告なしにウクライナの首都キーウを訪問した、イギリスのジョンソン首相。ロシアによる侵攻後、G7=主要7か国の首脳としては初めてのことです。

ゼレンスキー大統領とともに市内を見て歩き、出会った市民と言葉を交わしました。

イギリス ジョンソン首相
「必要な限りウクライナの人々への支援を続けたい」

会談でジョンソン首相は、すでに発表されている支援に加え、120台の装甲車や新たな対艦ミサイルをウクライナに提供することや、追加の経済支援を約束しました。

イギリス ジョンソン首相
「私たちイギリスや他の国々は、ウクライナが二度と侵攻を受けないように、設備や技術、ノウハウ、情報を提供する」

ゼレンスキー大統領はジョンソン首相に感謝の意を表するとともに“ロシアはウクライナに軍隊を送り続けている”として、ロシアへの制裁とウクライナへの支援を強化するよう国際社会に呼びかけました。

また、8日に起きた東部ドネツク州クラマトルシクの駅へのミサイル攻撃について、現場にいた人の証言から当時の詳しい状況が明らかになってきています。

現場にいた人
「大きな音を覚えています。砲弾かロケットのようなものが落ちて、それだけです。悪夢です。全てが燃え始めて、みんなパニックになりました」

支援団体 ムックCEO
「短時間で6~10回の爆発音が聞こえました。音だけでなく体に響くような衝撃もありました」

この日、駅で食事を提供する支援をしようとしていた非営利団体の代表は、この駅は女性や子どもを含む多くの人が集まる場所だったと指摘し、攻撃を非難しました。

支援団体 ムックCEO
「これは戦略的軍事目標ではなく、市民への攻撃です」

こうした中、ゼレンスキー大統領はAP通信のインタビューで「この国を拷問した相手と誰も交渉したくない」と発言。一方で。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「もし外交的な解決手段があるなら、その機会を失ってはならない」

このように話し、ロシアとの停戦交渉を続けたい考えを強調しています。
(10日17:07)

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