“出張買取”コロナ禍で異変 依頼殺到「1日100件」(2021年12月24日)

“出張買取”コロナ禍で異変 依頼殺到「1日100件」(2021年12月24日)

“出張買取”コロナ禍で異変 依頼殺到「1日100件」(2021年12月24日)

 人気の出張買い取りサービスを2カ月間にわたって取材しました。コロナ禍で、買い取り依頼に変化が起きていました。

■“駆け込み”依頼・・・粘りの交渉

 24時間365日、あらゆる物の買い取りを行う「出張買取24時」。多い時は、一日100件近い買い取り依頼が殺到するため、倉庫の中は、お宝から日用品まで、商品であふれかえっています。

 「出張買取24時」責任者・松井次郎さん:「新型コロナになって、家の片付けはすごく増えたので、自宅の中でいらない物とか、不要な物の片付けは増えた」

 「父のために買ったんですけど。父が100歳で亡くなったから」と、72歳の女性が買い取りを依頼したのは、実家で両親の介護を行っていた際に、購入した空気清浄機です。

 介護と実家の片付けを終え、大量の荷物とともに帰宅した時、ある不安が心をよぎったといいます。

 72歳・女性:「もし私がいなくなったら、これを片付ける人たちは大変だろうなと思って。それで、少しずつ片付けていこうと思って。新型コロナが今、落ち着いているじゃないですか。だから、今のうちかなと思って。また新しいの(オミクロン株)が出てきてるじゃないですか。それが、バーッと出てくる前に、今やっておこうと思って」

 女性は、空気清浄機の他にドライヤー、トースター、シュレッダー、合わせて4品の買い取りを依頼。果たして、そのお値段は・・・。

 松井次郎さん:「限界は4品で、1万6000円ぐらいですかね」
 72歳・女性:「限界突破」
 松井次郎さん:「突破すると、赤字になっちゃいまして」
 
 そして、交渉の結果・・・。

 松井次郎さん:「1万6000円。大丈夫ですか?」
 72歳・女性:「頂きます。ありがとうございます」「(Q.買い取りを依頼して、どうだったか?)捨てちゃうとゼロじゃないですか。でも、こうやって買い取って頂けて、1万6000円になったのは、すごくうれしいです」

■人気ゲーム機は高値で買い取り

 倉庫の中を見ていくと、趣味関連の商品が多くありました。ゲーム機は、入手困難な最新の物まで並んでいます。

 松井次郎さん:「新型コロナで、半導体不足だと思うんですけども。ゲームは今、当社ですと、物によっては、人気商品だと、定価以上の買い取りもある。今、本当にこういうゲーム機を売るチャンスだと思います」

 さらに、こんな物までありました。

 松井次郎さん:「これ、高いんですよ。(定価は)たぶん数百万はするんですけど」「(Q.これも『買い取ってくれ』という?)飲食店は毎日のようにありますね。これもレジですね。本当に飲食店だと一式、レジ、冷蔵庫、製氷機とか、お店丸ごと片付けてほしいという依頼が毎月ある」

■飲食店“一式丸ごと”査定価格は?

 東京・江戸川区に店を構える、飲食店「ハワイアンレストランTHE KAHALA」は、新小岩駅前の再開発により、11月いっぱいで立ち退きを迫られていました。

 「ハワイアンレストランTHE KAHALA」・宮澤哲社長:「(新型コロナで)もう1月から、ずっと営業してないです。これからという時に、立ち退かなきゃならないので、つらいことはつらいんですけど」

 依頼は、業務用冷蔵庫、コールドテーブル、製氷機の3点。他にも、テーブルやグラスなど、値段が付けば買い取ってほしいといいます。

 ちなみに、買い取り業者の倉庫にあった券売機は、買い取り価格40万円オーバー。同じ業務用製品だけに、買い取り価格に期待が高まります。

 果たして、そのお値段は・・・。

 松井次郎さん:「製氷機、冷蔵庫、コールドテーブルは各1万円。それ以外のものは、商品として難しい」
 宮澤哲社長:「20万から30万円で買ったものが、1万円ですなんて言われちゃうとね。ちょっと、悲しいものがありますよね」

 購入価格からは大幅ダウンとなりましたが、冷蔵庫などは売却。今後は、新小岩で新たな飲食店をオープンするそうです。

 出張買取24時は、買い取った商品をインターネットなどで販売しています。

 松井次郎さん:「我々の一番の目的は、物を大切にして再利用したいというところですから。時代のニーズに合わせて、色々なものを買い取りさせて頂きたい」

(「グッド!モーニング」2021年12月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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