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フランス大統領選まで2日 終盤極右候補が猛追 マクロン大統領陣営に危機感
10日、日曜日に投開票を控えているフランス大統領選挙。現職のマクロン氏は世論調査でトップを走ってきましたが、選挙戦終盤で極右政党候補の猛追を受けています。何が起きているのでしょうか。
2日後に迫るフランス大統領選。選挙の争点となっているのは。
有権者
「野菜も果物も明らかに高くなっていて、トマトの値段なんかは前の2倍ですよ」
国民の一番の関心ごとである『購買力の向上』です。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で、エネルギー価格も上昇し人々の暮らしを直撃しています。
有権者
「(ガソリンが)とても高いのでやっていられません」
消費者物価指数は年内、最大で4.4%上がるという試算もある中、現職マクロン大統領は。
フランス マクロン大統領
「フランスとヨーロッパの新しい時代を一緒に切り開きましょう」
世論調査では常にトップを走ってきたマクロン氏ですが、選挙戦が終盤にさしかかるにつれ、陣営は危機感を募らせています。その背景にあるのは。
記者
「マクロン陣営が懸念しているのは、今回の大統領選挙がなかなか盛り上がらないということです」
パーカー姿でヒゲもそらず、疲れた表情を見せるマクロン氏。ウクライナ問題で外交に取り組む様子を公開する一方、選挙運動は最小限にとどめてきました。
メディアの報道がウクライナ情勢に集中する中で、選挙が盛り上がらず、投票率が過去最低になる可能性も指摘されています。
陣営は「マクロン氏、再選濃厚」のムードが広がることで、支持者の“ゆるみ”を心配しているのです。
マクロン支持者
「高い投票率がとても重要なのですが、今のところはちょっとね・・・」
「投票しないことが脅威です」
一方、前回の選挙でマクロン氏と決選投票を争った極右・国民連合のルペン氏は。
国民連合ルペン候補(2月)
「フランス人が愛するフランスを取り戻しましょう」
過激な発言を抑える「脱悪魔化」路線を進めながら、国内問題を優先する姿勢をアピール。物価高への対策を重点的に訴えていて、支持率では、この1か月でマクロン氏との差を一気に縮めています。
フランス大統領選挙は10日、投開票が行われ、過半数を超える候補がいない場合には24日に上位2人による決選投票が行われます。
(08日15:52)
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