「地図からほぼ抹殺された街」ボロディアンカ “最悪の人的被害”惨状明らかに(2022年4月7日)

「地図からほぼ抹殺された街」ボロディアンカ “最悪の人的被害”惨状明らかに(2022年4月7日)

「地図からほぼ抹殺された街」ボロディアンカ “最悪の人的被害”惨状明らかに(2022年4月7日)

 民間人の大量虐殺が起きたブチャを上回る被害とみられています。ウクライナ首都近郊の街・ボロディアンカの悲惨な実態が徐々に明らかになってきました。

■地図から「ほぼ抹殺された街」

 ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「事実なのは、ロシアがウクライナへと侵攻した42日間で、少なくとも167人の子どもが殺されたということです。ロシアは、ウクライナ領内で行ったすべてのことに対し、責任を取る必要がある」

 6日、ゼレンスキー大統領は、ロシア軍による民間人への攻撃の実態について、改めて訴えました。

 300人以上の遺体が見つかったとされるブチャよりも、多くの犠牲者が出たと見られているのが、首都キーウから60キロほど北西にあるボロディアンカです。

 CNN記者:「これから見る映像は、ただただ悲惨なものです。実質、地図からほぼ抹殺された街です」

 「最悪の人的被害」が起きたとの声も上がる街から、見えてきたのは“新たな惨状”でした。

 CNN記者:「このように、完全に破壊された家があります。こちらに目を向けると、高層住宅が崩壊しているのが分かります。ここにあったビルは、完全に破壊されています」

 8カ月ほど前のボロディアンカの映像で、1万2000人ほどが住む緑豊かな街は、色を失いました。

■命を奪われた「罪のない市民」

 住民に残されたのは、行き場のない「怒り」と「絶望」です。

 住民:「何が起きたか分かるか?これが、ロシアの言う“平和”だ。彼らの首を絞め、モスクワまで行って焼き払いたい」「私の成長を見守ってくれた街が、一瞬で破壊された。皆、家を失った・・・泣きたい」

 CNN記者:「ロシア軍は『戦争』とは呼ばず、『特別作戦』と呼び、『民間人を傷付けることはない』と言っている。でも、彼らが残した弾薬の量を見て下さい。市民の暮らしに、破滅的な影響を与えるものです」

 失われたのは建物だけではありません。街に入ったボランティアが目にしたのは、命を奪われた多くの民間人の姿でした。

 ボランティア:「恐ろしいことは、横たわるのは兵士でなく、罪のない市民だということです。理由もなく拷問され、殺されました」

(「グッド!モーニング」2022年4月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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