“民間人の遺体”次々見つかる キーウ周辺別の街でも惨状が明らかに
ウクライナの首都キーウ近郊の街ブチャでロシア軍の撤退後、多数の民間人の遺体が見つかり、衝撃が広がる中、20キロ余りはなれた別の町でも惨状が明らかになりつつあります。
跡形もなく破壊された建物。キーウ近郊ブチャから北西に20キロ余り離れたボロディアンカで5日、撮影された映像です。
住民
「あの住宅に何が起きたかは詳しくは知りませんが、がれきの下に人がいます。悲劇的なことが起きたのです」
AP通信によりますと、ボロディアンカはロシア軍との激しい戦闘の末、先月末にウクライナ側が奪還。この日、激しく破壊された町には写真など、生活の一部を探す住民の姿がありました。ボロディアンカでの詳しい死傷者の数は明らかになっていませんが、ウクライナの検事総長は「キーウ州で最悪の状況」として、多数の民間人の遺体が見つかったブチャよりも犠牲者が多いと述べています。
ロシア ラブロフ外相
「ウクライナとの交渉を決裂させる口実を見つけようとしていると考えられる」
一方、ブチャで多数の遺体が見つかったことをめぐり、ロシアのラブロフ外相は5日、ビデオ声明を発表。この中でラブロフ氏は「ロシア軍による戦争犯罪との指摘は偽りである」と述べたうえで、「挑発行為の理由はウクライナとの停戦交渉を決裂させたいのではないか」と主張しています。
（06日09:37）
