ロシア・ウクライナ停戦合意案 “首脳間での協議”に温度差
ウクライナ側はロシアとの停戦合意案について、首脳間での協議が行われる可能性があると述べました。一方で、ロシア側はまだその段階に達してないとしています。
空に広がる黒煙。南部オデーサの映像です。ロシア国防省はつい先ほど、3日朝、オデーサ近くの石油製油所と3つの燃料貯蔵庫をミサイルで破壊したと発表しました。
ウクライナ軍も攻勢を強めています。
ウクライナ国防次官(Facebookより)
「キーウ(キエフ)州全域が侵略者から解放された」
これは、ロシア軍から奪還した街の一つホストメリにある空港です。激しく損傷した機体のほか近くには戦車や砲弾が・・・。
こちらも解放されたブチャ。道路は破壊された戦車などであふれ、市民の遺体も残されています。市民からは怒りの声が聞かれました。
地元の人
「ろくでなし・・・私の後ろに戦車があったんです」
ブチャの市長はロシアの攻撃は非人道的だと強く非難しました。
ブチャの市長
「殺された市民の手は白い布を使って背中で縛られ頭を後ろから撃たれていた。どれだけ違法なことが行われていたかが分かるだろう」
一方でロシアとウクライナの停戦合意案についてこんな情報も。
ウクライナ政府 停戦交渉団団長(SNSより)
「停戦合意案が首脳間で協議できる段階まで来ていることについてロシア側が認めた」
ウクライナ政府の停戦交渉団の団長は2日首脳間の協議について言及し、日時は分かっていないとしつつもトルコで行われる可能性が高いとしました。
また、ウクライナメディアによりますと団長は「ロシア側が、クリミア半島の主権問題を除いては、ウクライナ側の立場について反対しない、と発言した」としています。
一方、ロシアの代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官はこれを否定し、東部ドンバスに対する立場についても変わらないと強調。停戦交渉は首脳間での協議ができるほど進んではいないとしています。
ゼレンスキー大統領は警戒を緩めていません。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシアは(東部)ドンバスと南部を占領したいのです」
ゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナから簡単に立ち去ると期待してはいけないと指摘しました。
ロシア国防省は、ウクライナ東部のハルキウ州の駅とドニプロペトロウシク州の駅の近くを空中発射型ミサイルで攻撃しウクライナ軍の装甲車や弾薬、燃料タンクを破壊したと発表。
攻防が続いています。
(03日16:55)
コメントを書く