マル暴担当のプライド「四」 きょうでその歴史に幕が
半世紀以上にわたって警視庁で暴力団犯罪と対峙してきた通称「組対四課」。マル暴担当の捜査員の間で誇りとされた「四」の数字が入ったその名前がきょうでその歴史に幕を下ろします。
暴力団事務所に踏む込むのは、警視庁の「組織犯罪対策四課」、通称「組対四課」の捜査員たちです。「組対四課」の前身は1958年に設立された「捜査四課」。以降、64年にわたって、暴力団の大規模な抗争事件などと対峙してきました。
記者
「いまもみ合いになっています!警視庁の捜査員ともみ合いになっています!『ふざけんじゃねぇ』という声が聞こえました」
2003年の組織犯罪対策部の新設にともなって名称が「捜査四課」から変更されることになりましたが、捜査員から「四という数字は自分たちの誇りだ、どうしても残して欲しい」という強い要望があったため、「組対四課」として「四」の数字が守られてきました。その想いについて、長年、警察と暴力団の取材を続けているノンフィクション作家は―。
警察と暴力団を取材する ノンフィクション作家 尾島正洋さん
「暴力団事務所の家宅捜索の際に『四課だ開けろ』と、“四課”という言葉を伝えると、暴力団側が『四課が来たならしょうがない』と。これがプライドなんだ、“四課ブランド”という言い方をする人もいます」
しかし、その、「組対四課」の名前が警視庁の組織改編にともない、明日から変更されるのです。これまであった「組対三課」と「組対四課」を統合して、新たに「暴力団対策課」を作り、複雑化する暴力団犯罪に対応していくといいます。
警察と暴力団を取材する ノンフィクション作家 尾島正洋さん
「暴力団に入りたくないけど、暴力団のような活動をしたいと反社会的活動をしているグループも。それが一時期話題になった“半グレ”というような人たち。そういった反社会的グループも含めて統一的に捜査をするのがこれから暴力団対策課として求められる」
半世紀以上にわたって受け継いできた「四」が消えることについて、30年以上、暴力団捜査を担当した、元捜査員は。
元捜査員
「“四”というナンバーがなくなるのは、さみしいね」
名前は変わっても、誇りは胸に。あすから新しい「暴力団対策課」が始動します。
(31日16:20)
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