処方薬を30分でデリバリー 進化するオンライン診療と薬局

処方薬を30分でデリバリー 進化するオンライン診療と薬局

コロナ禍で広がったオンライン診療。薬局に行かなくても、およそ30分で薬を自宅に届けてくれる新たなサービスも登場しました。

弁当や日用品などのデリバリーサービスを手掛けるWolt。

きょう新たに発表したのが・・・

Wolt Japan 野地春菜代表
「30分程度で薬が受け取れる新しいサービスを提供します」

医療ベンチャーとタッグを組み、病院で処方された薬を配送するサービスを始めたのです。

患者がオンラインで診療を受けてWoltでの配送を希望すれば、病院は処方した薬を配達員に渡します。病院から3キロ以内なら、自宅や職場へおよそ30分で届けます。配達料は、一律1000円です。

Wolt Japan 戦略マネージャー 新宅 暁さん
「コロナ禍を経て、オンライン診療を行うクリニックが非常に増えている。オンライン診療や（薬の）即時配達ができるというのを知ってもらい、一般化するといいな」

病院にも薬局にも行かなくていいサービス。こんな形態も・・・

この薬局では、薬の処方を待つ患者は見当たりません。実は・・・

凸版印刷「とどくすり薬局」薬剤師 賀本将之さん
「届く薬で、略して『とどくすり』」

オンラインでの受付がメインの薬局です。処方せんは医療機関からデータで届き、薬を調剤。薬剤師がオンライン上で患者へ薬の説明を行った後、最短翌日に宅配便で薬が届きます。

凸版印刷「とどくすり薬局」薬剤師 賀本将之さん
「オンライン上で服薬指導するという行為自体にまだまだ世の中がその便利さに気づいていない。便利さっていうのをもっともっとたくさんの人に知っていただきたい」

コロナ禍で特例で認められていたオンラインでの診療や薬の飲み方の説明。利用率は海外の3分の1以下とのデータもありますが、今年4月からは正式に承認されたため、今後広がりをみせそうです。
（14日17:15）