「何歳から年金受け取る?」100人調査 75歳まで繰り下げ可能に(2022年3月31日)
年金の受給開始年齢が、来月1日から繰り下げられます。時期を遅らせれば、受給額が大きく増えることになりますが、何歳から受け取りたいでしょうか?街の100人に聞きました。
■月額“8割”も増えるけど・・・
50代:「できれば、健康を維持して、少しでも多く頂けたらと思って。70歳からがいいと思いました」
4月から年金制度改正法が施行され、年金の受給開始年齢を75歳まで繰り下げられるようになります。
受給開始時期を1カ月繰り下げるごとに、受け取れる年金額は0.7%ずつ増加します。
そのため、75歳から受給した人は、65歳から受給した人に比べ、受給額はひと月当たり84%も増えることになります。
86歳より長く生きれば、75歳からの受給開始のほうが、支給総額は増えることになりますが、早めに年金を受け取るか?それとも、受給開始年齢を繰り下げて、ひと月の支給額を増やすか?
■100人調査 いつ受け取る?
街行く100人に、「何歳からの年金受給を希望するか」聞いてみました。
50代:「60歳定年なんですね。あともう数年なので。65歳受給開始だと、65歳までの収入はどうするんだろうねという話で」
「65歳希望」50代:「実際、65歳の時点で全然元気だったらね。もうちょっと、先送りでもいいんだけど。いつ死ぬか、分からないことを考えると」
年金受給が数年後に近付く50代は、早めの受給を希望する声が多い傾向にありました。一方、若い世代は、次のように話します。
「75歳希望」30代:「働く期間が延びていくと思うので、健康であれば働けるだろうし、健康でなければ仕事ができないので。それによって、その時に決めるのかなと」
100人にアンケート調査を行った結果、最も多かったのは、一般的な退職年齢となっている「65歳からの受け取り」。一方、75歳からの受け取りを望んだ人は、わずか10人でした。
「70歳希望」20代:「70歳くらいですかね。寿命的に、男の人のほうが短いですし。そこまで長生きしてもなと思っているので。早め早めにもらって、ある程度の額をもらえればいいかなと」
■夫婦で“時期ずらし”も有効
受給開始年齢の繰り下げについて、専門家は、次のように話します。
経済コラムニスト・大江英樹氏:「『元気なうちは、なるべく働こう』というのであれば、繰り下げしたほうがいいかなということだと思います」
2020年時点での、男性の平均寿命は81.64歳。女性の平均寿命は87.74歳です。
こうした男女の平均寿命の違いから、夫婦の場合は、受給開始の時期をずらすことも、一つの手だといいます。
経済コラムニスト・大江英樹氏:「奥さんの年金は、75歳(から)にする。旦那さんの年金は、普通に65歳からの支給にして、それを生活費として使ってしまって。長生きするということを見越して、(受給開始を)後に遅らせて。たくさん年金をもらえるようにしておくというのが、おそらく良い方法なのではないかと思いますね」
(「グッド!モーニング」2022年3月31日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く