【ウクライナ・オデッサ中継】 停戦交渉 市民の見方は“まだ遠い・・・停戦” 鳴り続く空襲警報
ウクライナ国内、オデッサにあきば記者がいます。市民のみなさんは停戦交渉についてどんな見方をされているのでしょうか。
一言でいえば、みなさん懐疑的です。交渉終了後に話を聞いてみました。もちろん市民のみなさんは戦闘の停止、そして平和を望んでいますし、少しでも希望があるならそれを信じたいと話す方もいました。
ただ、そもそもプーチン大統領は「ウクライナに侵攻するつもりはない」と繰り返し言っていたのに、この侵攻が起きているわけで、ロシアの言うことを簡単には信用できないというのが一般的な感覚です。
ゼレンスキー大統領も、こちら時間の昨夜公開した動画で「ロシアはウクライナの都市に砲撃を続けている」「マリウポリはまだ包囲されている」と強調していて、欧米にも「言葉だけで経済制裁を緩和するようなことがあってはならない」と釘をさしていました。
キエフやチェルニヒウ方面での攻撃の縮小とロシアは言っていますが、戦闘を停止するとは言っていませんし、けさもキエフで爆発音が聞かれたとのことです。
ロシア軍はこれからは東部での戦闘に集中するとも言っていて、「停戦」からはまだ遠い内容です。
イギリスの国防省は30日、ロシア軍のうち大きな損害を受けた部隊は、前線での補給ではなく、ベラルーシやロシアに戻っての再編成や補給をせざるを得なくなっていると分析しつつも、こうした地上軍の減少を砲撃やミサイルといった長距離攻撃で補おうとするだろうと述べています。
ここオデッサでは昨夜も2度ほど空襲警報が鳴りました。少しずつ開けるお店も出てきているとはいえ、まだまだ警戒を解く段階ではありません。
(30日17:57)
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