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京アニ死刑判決「自分なりの償い」全裁判を取材した記者が見た被告の変化 孤立が生む犯罪なくすには_1/25
36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、京都地裁は被告に対し、死刑を言い渡しました。約5カ月に及ぶ審理で、明らかになったものとは。
25日朝、京都地裁ではー
阿部頼我記者
「裁判が始まるまで約1時間以上がありますが、傍聴券を求めて多くの人が続々と訪れています」
36人の尊い命が突然奪われた京都アニメーション放火殺人事件から4年半。
昨年9月から始まった裁判で「京アニに作品を盗作された」などと犯行の動機を語っていた青葉真司被告。
判決言い渡しの日を迎え、青葉真司被告を乗せたとみられる車が午前9時半すぎに裁判所に入りました。
弁護人に軽く会釈をした後、表情をかえることなく車いすで法廷に現れた青葉被告。
裁判長
「何か言っておきたいことはありますか」
青葉被告
「ありません」
開始早々、裁判は証拠調べに漏れがあり、30分の休廷を挟むことになりました。
小川典雅記者
「さきほど裁判は再開されました。裁判長は被告の男に『判決は最後に告げます』と話しまして、厳しい刑が言い渡される可能性があります」
「主文後回し」と告げられた瞬間、青葉被告は微動だにせずまっすぐ前を見つめていました。
裁判長は判決の理由について、青葉被告が「多くの人が働く場所を狙った計画的な犯行である」ことを指摘した上で――
裁判長
「良いことと、悪いことを区別する能力も犯行を思いとどまる能力も著しく低下しているとは認められず、完全責任能力が認められる。炎や熱風の中で亡くなった被害者らの悲しみや、苦痛は筆舌に尽くし難い。将来に希望をもって京アニで働いていた全く落ち度のない人たちだ。死刑を回避する事情はない」
小川典雅記者
「速報です速報です。青葉被告に死刑を言い渡しました」
京都地裁は、最大の争点になっていた刑事責任能力について、認められると判断したのです。
判決後、裁判長の語り掛けに大きくうなずいた青葉被告。
遺族らのすすり泣く声が響く中、車椅子を押され軽くうつむいた状態で退廷しました。
裁判を終え、遺族が匿名を条件に取材に応じました。
犠牲となった京アニ社員の遺族
「娘が亡くなった悲しみはいまもなお消えない。死刑が償いに値するのかは疑問だし、自分としては死んでもらっても償ってもらった気にはならない」
また、京都アニメーションの社長は―
京都アニメーション 八田英明社長
「判決を経ても無念さはいささかも変わりません。彼ら彼女らが精魂込めた作品を大切に、そして今後も作品を作り続けていくことが志を繋いでいくものと念願し、日々努力してまいりました。これからも可能な限り、作品を作り続けていきたいと考えます」
今回の事件の全ての裁判を取材した阿部記者と中継をつなぎ、判決を言い渡された青葉被告や法廷内の遺族らの様子についてお伝えします。
(取材・報告=阿部頼我記者)
判決が言い渡された際の青葉被告は、裁判長の問いかけに大きく一度うなずくと、目をつぶったまま何かを考えるような表情で法廷を後にしました。
読み上げが終盤に向かうにつれて、廷内の遺族や関係者の席の方からすすり泣くような声が聞こえてきたのですが、遺族らが、せめて死刑にならないと報われないとこれまで話していたことから、私には、嬉しさや悲しみよりも安堵のような気持ちだと感じました。
青葉被告は裁判のなかで、「全てを正直に述べること」が自分なりの償いだと話しました。実際に傍聴をした私にも、自分なりの言葉で語ろうとしているようにみえました。
その一方で、遺族らの気持ちを考えないような言動も多く見られました。
遺族らは、より深く傷つき怒り、悲しみを訴えたのです。
しかし、そうした遺族の心の叫びを聞いたことで、青葉被告は、全ての社員に家族がいること、生活、夢があったことを知ったと話し、「後悔した、申し訳ない」と初めての謝罪を行うなど、発言に変化も感じました。
私が裁判から感じたのは、社会から孤立を深めたうえで犯罪を繰り返してしまう人たちの存在です。
裁判では、青葉被告が子どものころに虐待を受け、社会に馴染めず過去に2度罪を犯したことなどが明らかになりました。
刑務所を出所する際には、自立が難しい受刑者を福祉サービスへとつなげる国の更生支援の制度も受けましたが、結果として事件を防げませんでした。
その支援の現場を取材してみると、社会のための制度であるにも関わらず周りから隠れて支援しなければ部屋を借りることもできず、一度犯罪を犯した人というのは社会から腫物として扱われている現状がありました。
この裁判を教訓に、どうすれば事件が防げたのか制度の見直しを含めて検証すること、そして、一人一人の見方が変わる必要があると感じます。
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