「大阪府は何ら反省していない」再審無罪の青木さんが控訴 国と府に賠償求めた裁判（2022年3月26日）
1995年に小学6年の女の子が死亡した火災をめぐり、やり直しの裁判で無罪となった母親が国や大阪府に損害賠償を求めた裁判。大阪地裁での判決を不服として、3月25日に母親側が控訴しました。
青木惠子さんは27年前、大阪市東住吉区の当時の自宅で火災が発生し、小学6年の長女（当時11）を亡くしました。青木さんはその後、放火殺人の罪に問われ無期懲役の刑で服役しましたが、2016年に再審＝やり直しの裁判で無罪が確定。その後、青木さんは大阪府（警察を管轄）と国（検察を管轄）に対して約1億4600万円の賠償を求めて提訴しました。
今年3月15日、大阪地裁は「虚偽の自白をさせた当時の警察の取り調べは違法だった」として、大阪府に約1200万円の賠償を命じた一方、国の賠償責任は認めませんでした。
24日に府議会で判決を不服として控訴する議案が可決されたことなども受け、青木さん側は25日、「大阪府は何ら反省していないし、国は違法な捜査の事実を隠ぺいしている」として、大阪高裁に控訴しました。
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